NHK高校講座 地学基礎「新生代」 2015.07.22


そして……という原理を発見したのです。
(関口)・「ハッピーバースデートゥユー」あなたのお誕生日はいつなんですか?
(垣内)隊長こんにちは。
ん!?隊長骸骨なんかに話しかけてどうしたんですか?ふだんから変わった方だなっていうのは思ってましたよ。
ついに来るところまで来ましたね。
ああ変わってますよそりゃ。
でも一応骸骨に話してる理由があるのね。
それ聞いてもらっていい?何でですか?今日は人類が登場するでしょ。
はい。
だから人類の誕生日を知りたいなと思ってこの化石の模型ちゃんに聞いてた訳なんですね。
人類の誕生日ですか?はい。
かっきーが「あなた誕生日いつ?」って聞かれたら答えられるよね。
それはすぐ答えられますよ。
でもね人類の誕生日いつかってぇとこの答えが実は難しいんですよ。
何でですか?だって今までの感じからすると化石を調べれば簡単に分かるじゃないですか。
そう思うでしょ?うん。
実はねその化石が次々と見つかちゃったもんで研究がどんどん進んでるんだって。
だから人類の誕生日って正確な時代はいつなのか…。
まあいいや隊長は勝手に悩んでいて下さい。
私は番組を進めますよ。
そして今日のテーマは「新生代」。
人類も誕生します。
・「ハッピーバースデートゥミー」まずいつもの地質年表見ていきましょうかね。
はい。
今日学ぶ新生代はここからここまで。
6,600万年前の古第三紀・新第三紀から今も続いている第四紀までです。
うんどんな時代なんでしょうかね?それを教えてくれるキーワードがこちら。
はい。
ほんで…。
はい。
そしてこちら。
新生代は草原…これが誕生して哺乳類が繁栄。
そして人類が誕生して進化するという訳なんですな。
それじゃまずこちらから見ていきましょう。
それが…うん。
その草原の誕生っていうのは哺乳類や人類の進化とどう関係してるんですかね?ねえ。
まずじゃあ地質年表で説明しましょうかね。
新生代にはどんな動物が描かれてますか?う〜んとまず鳥。
鳥類ですね。
あとは馬やマンモスといった哺乳類。
そしてこれ。
私たち人類の祖先ですよね。
そういう事ですね。
そしてこの時代で大事な点ってのがこれらの動物たちの背景に描かれているこれなんですよこの草原。
草原が出現した事なんですね。
草原って最初からあった訳じゃないんですね。
って事はどうやってできたんですかね?ヒマラヤ山脈ができてきました。
山脈北側の上空には乾燥した大気が強い上昇気流を作ります。
この乾燥した大気がアフリカ大陸へと吹き降ろします。
その影響でそれまで雨の多かったアフリカ大陸に雨が少ない季節が生まれました。
雨が少なくなると…このような現象で世界中に草原が出現したのです。
ふ〜ん。
草原は大陸がぶつかり合う事によってできたんですね。
そうなんですよ。
今見たのはヒマラヤ山脈の場合なんですけども…その草原ができると生き物はどうなったんですかね?こういう草原では高温乾燥に強い植物例えば我々になじみの深いイネ科の…。
イネ。
イネ。
ああいうのが増えたのでそれを食べる馬などの哺乳類が繁栄したんですね。
という事は草を食べる馬のような哺乳類が増えたって事はそれを食べるライオンみたいな哺乳類も増えますよね。
そういう事でございます。
それで私たち哺乳類が大繁栄したって訳ですね。
…と締めたいところなんですけどね。
そうは問屋が…例によって。
えっまた何か事件起こったんですか?そうなんですよ。
第四紀は短期間に大きな環境の変化が繰り返し起こってね気候変動が激しくなっちゃう訳なんですね。
それがこちら…新生代の第四紀は氷河時代とも呼ばれておりまして氷河が地球を広く覆った氷期と南極とか北極とかだけに縮小した間氷期ってのが何度も繰り返された。
っていう事はまさか哺乳類も絶滅の危機に遭うんですか?…とはいかないんだねこれが。
あれっ?哺乳類はうまくやったんですよ。
えっ!?ところで垣内隊員はもし自由に移動できるとしたら寒い時はどちらに?そりゃあ寒い時は暖かいとこに行きたいです。
…だわね。
じゃあ暑い時は?涼しいとこ。
…ですよね。
いろいろと住む所を変えますわね。
同じように当時マンモスとか私たち人類の祖先っていうのは…えっそれどうやって移動するんですか?私なら飛行機とか船とか自転車とか。
そんなもの当時ある訳ないでしょうよ。
それはもちろん歩いてです。
えっ歩いて?歩いてですよ。
じゃあこちらで説明してみましょうかね。
はい。
暖かい間氷期では海面から蒸発した水蒸気は雲になって陸の上で雨を降らせますね。
そして地上に降った雨は川をこうやって下って再び海に戻りますよね。
一方氷期。
氷期も海面から蒸発した水蒸気が雲になって陸上で降るのは一緒なんだけど雪になっちゃうわね。
そうか氷期だから。
そう。
で降った雪は陸上でとどまってしまいますね。
だから海に戻りませんですね。
そうですね。
そのため水分が蒸発し続けると海面は…。
ここ見ててね。
わっ下がった。
どんどん下がっちゃう。
氷期の…だから海だった所も一部は陸地になった訳ですな。
うんなるほど。
例えばこんなふうに陸続きになれば動物たちは歩いて行き来できるでしょ。
そうですね。
そうやって哺乳類は世界中に広がって繁栄していったんですな。
あ〜なるほど。
でもですよそんな海面の上下が実際にあったって事はどうやったら調べられますかね?それはあなた!垣内隊員が調べてくるんじゃないですか。
地球の歴史を調べるにはどうするんでしたっけ?そうですね。
地層と化石でしたよね。
そのとおりです。
分かりました。
早速行ってきます。
よいしょ。
いいんだけどさ毎度の事ですがどこに行くつもりなんでしょうかね?垣内隊員が訪れたのは霞ヶ浦のほとり…ここにはかつて海面が上下した証拠が残っているんだそうですよ。
目の前に現れたのは地層。
この地層横に線を引いたようにはっきりと上下2層に分かれています。
私たちが今目の前に見ているこの崖。
この崖はおよそ12万年前に関東平野一帯が海だった時代その時に海でたまった地層を見ています。
へぇ〜。
第四紀の氷河時代の2つの地層を観察してみます。
まず下の地層から。
下の方を細かく見てみて下さい。
何か見えますか?このちらほら見える白いやつは貝ですよね?そうです。
その小さいのはですねヌマコダキガイと呼ばれる川なんかの河口域に住んでいる汽水生の貝なんですね。
つまりこの泥の地層というのは河口でたまった地層なんですね。
へぇ〜。
川から流れてきた泥は河口でたまり汽水域をつくります。
そのため汽水生の貝が見られるという訳です。
ではその上の地層はどんな地層なんでしょうか?よ〜く見てみて下さい。
この辺はもう貝だなって分かりますね。
そうですね。
この貝を調べていきますと実は全部海に住んでいる貝なんですね。
どういう事なんですかね?それはこの幅で環境が川から海へ変わった。
つまり……という事がいえる訳です。
へぇ〜。
寒い時期には河口だった所が暖かくなると海面が上昇。
浅い海の底になりました。
そのため海に生息する貝が見られるのです。
このようにいろいろな場所でこの時代の地層や化石を調べると世界中で氷期と間氷期が繰り返しやって来た事が分かるんです。
垣内隊員ご苦労さんでした。
はい。
それでは今日の主役の登場でございます。
それがこちら…いよいよ人類の登場ですか。
そういう事になりますですな。
やっと。
そしてこちらがですね現在人類の祖先だとされている…それですか?はい。
えっ?これですよ。
この時代の地層から発見されちゃったんですもんね。
これ人類の祖先ですか?うん。
どう見てもリスとかネズミみたいに見えますけど。
まっかわいい先祖でよかったなって話もあるけども。
私たち人類の祖先つまりは霊長類の先祖という事になりますよ。
やあこんにちは!それじゃこれからどんなふうに私から君たちまで人類が進化していったのか紹介するね。
およそ4,000万年前まだリスみたいな姿だけど木の上で生活するようになったんだ。
およそ1,500万年前類人猿と分かれる直前小型の猿のような姿になりました。
およそ1,000万年前体はだいぶ大きくなった。
でもまだ木の上だ。
およそ400万年前猿人が木の上から下りて2本の足で歩き始めました。
2本足で歩くようになった事のメリットは背骨が頭を垂直に支える事。
この姿勢だと脳が大きくなる事ができるんです。
でもまだこのころは体の割に脳は小さかったんだけどね。
およそ180万年前原人が登場。
原人は道具を使うようになった。
例えば硬い石なんかを削ってやりや矢を作り狩りをするようにもなっていたんだ。
そしておよそ20万〜15万年前になって新人ホモ・サピエンスがアフリカで登場。
ついに君たちと同じような現代人の骨格を持つようになったという訳。
猿人が登場したあと人類はなんと20種類近くも登場したんだよ。
でもそのうちのたった1種類君たちホモ・サピエンスを除いてあとは全て絶滅してしまった。
なぜホモ・サピエンスだけが生き残ったのか?その理由はまだよく分かっていません。
私から君たちまで長い長〜い糸がつながったのは奇跡と言っていいかもしれませんね。
よろしくお願いします。
(渡来)よろしくお願いします。
いやいやあのリスだかネズミだかみたいな…。
プルガトリウス。
プルガトリウスが我々の先祖って何だかピンと来ませんですね。
そうですね。
見た目はちょっと違ってますけれども私たちにつながるような特徴を持っているという事で…。
あれ「ちょっと」じゃないですけどね。
そうですね。
で今度はちょっと信じられないご先祖様からいろんな霊長類というかいろいろありましたねネアンデルタールだとかジャワ原人だ北京原人だいろいろありますよね。
はい。
で何で我々だけ残ってるんですか?特徴としては今までいろんな生き物は進化とか繁栄していく時に特定の環境に合わせたような形で体を進化させたりそういう事をしてきたんですが霊長類人類の場合には特定の環境に体や仕組みを合わせるという事をあまりしなかったのが大繁栄につながったんじゃないかというふうに考えられています。
そういう事ですか?そうですね。
例えば環境の変化が起きた時に…またややこしい話が出てきましたね。
我々の進化のイメージというのは環境に適応した者が生き残るんだみたいなイメージだから…。
更に私たちは狩猟もしまして。
狩猟ってあの…。
獲物を狩って。
これね。
そうです。
でそれだけにとどまらず農業をしたりしていろんなものを食べるようになった。
いろんなものを食べられるようになって北極から赤道地域までいろんな環境に合わせて住む事ができるようになった。
そこがポイントの1つですよね。
食べ物の多様性ですか?はい。
じゃあほかの19種類だか20種類だかのあれは違う訳ですか?それができなかった?それができなかったかどうかを今研究しつつある段階ですね。
なるほど。
じれったいですね。
化石が徐々に見つかってきているので…。
草原のおかげで今の私たちがあるなんてさ何のおかげで我々があるかって話には毎回びっくりさせられるわね。
そうですね。
それにプルガちゃんですよ。
プルガトリウスのプルちゃんですか?プルガトリウスのプルちゃんがね…。
あんなんだと思いました?何かもっと…。
確かに私たちの祖先はもっとお猿さんみたいなのもあれば…。
それまでだって思ってたんです。
その更に前があって。
それがあんな姿だって思ってなかったです。
だけどプルガトリウスも霊長類といえば霊長類な訳だから。
霊長類ってイメージするとお猿さんとかしか思い浮かばなくないですか?確かに。
「えっこれうちらの元ですか?」みたいな。
全然結び付かないと思って。
ハハハハそう。
それがびっくりして。
2015/07/22(水) 14:40〜15:00
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 地学基礎「新生代」[字]

「地球」は私たちにとってかけがえのない存在です。その地球を、「宇宙の中の1つの星」「地球という物体」「地球の歴史」そして「環境」という視点から学んでいきます。

詳細情報
番組内容
新生代は約6600万年前から現在へと続く時代。約2300万年前までの古第三紀、約260万年前までの新第三紀、それ以降の第四紀に区分される。新生代には、大陸配置の変化によって寒冷化が進んだ。環境の変化を調べると、哺乳類の発展について理解が深まる。さらに新生代に出現した人類が、どのように進化し、私たち現生人類へとつながったのかをたどってみよう。【出演】関口知宏、垣内彩未【講師】渡来めぐみ
出演者
【司会】関口知宏,垣内彩未,【出演】茗渓学園中学・高等学校講師…渡来めぐみ,【語り】市川展丈

ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
趣味/教育 – 大学生・受験
趣味/教育 – 生涯教育・資格

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