午後のサスペンス「窓際信金マンの事件帳簿」 2015.07.22


(雷鳴)
(トイレの水洗音)
(鼻歌)
(大西広三)あちちち…。
(鼻歌)お〜い…勝子!起きろよ!ゆうべ何時まで起きてたんだ?
(勝子)2時。
つまんねえ噂真に受けて夜更かししてるなんてどうかしてるぞ。
痛っ!痛い。
イヤ!まぶしい。
104号室の佐藤さんが203号室の明かりを見たの。
なに言ってる!イタ!気をつけてよ!もう。
誰れも居ない部屋に明かりなんかつくわけないだろう!ね…あの娘さん本当は殺されたんじゃないかしら?警察は自殺だと言ってるぞ。
警察だって間違うことあるわ。
犯人を恨んで成仏できなくて霊になってあの部屋に住みついたっていう話よ。
バカバカしい。
まぶしい…。
ねえ…勝子。
あの娘さんいくつだった?23歳。
ま〜せっかく育てたのに親御さん切ないでしょうね。
な〜に言ってる。
切ないのは俺だよ。
いってらっしゃい。
まだ居るよ!
(池上英夫)おはようございます。
おはようございます。
鍵かけとけよ。
相手を確認してから鍵開けるんだぞ。
(明美)大丈夫よ。
いってらっしゃい。
大丈夫よ…ハハハ…。
仲がよくてよろしいですな…。
てれくさいんですが女房がやめようとしないんですよ。
それだけ旦那さんを愛してるってことですよ。
例の部屋ですね。
あの部屋の娘さんが殺されたって噂聞きました?犯人を恨んで成仏できずに霊が住みついたってやつですね。
ヒマな女房連中が考えそうなこと…。
夜誰もいないのに明かりがついてるという噂は?そそっかしい人が別の部屋と間違えたんでしょ。
勝子…。
それじゃここで…。
いってらっしゃい。

(行員)これですべて完了です。
こちらが控えです。
篠田さん話がまとまってよかったですね。
(篠田)僕の収入では3000万円のローンは無理かと思ったが大西さんに相談してよかった。
本当にありがとう。
家族のために家を建てたいという執念が実ったんですよ。
女房は頭金が少ないから一戸建ては無理と言ってたんです。
これで大きな顔ができます。
ありがとうございました。
篠田さん出口はこっちです。
あ〜これは…。
女房に大きな顔か…ヘヘヘ…。
(春美)課長土屋支店長がお呼びです。
支店長が…用件は?いいえ。
そう…やだよ。
(けとばした音)支店長…。
お呼びでしょうか?
(土屋)月末なのに新規獲得口座はちっとも伸びませんね。
営業の諸君は油を売ってたんですか?そんなことありませんよ。
みんな頑張ってます…。
ただこの不景気で。
言い訳は結構…。
あなたが陰でなんて呼ばれてるかご存じですか?いいえ知りません。
不良債権ですよ。
不良債権…。
儲けにならない融資を決めたりローン支払い延期に応じるから不名誉なあだ名が付くんです。
脇が甘いな。
このご時世に不良債権を抱える余裕はありませんよ。
失礼します。
不良債権はとっとと消えろ!支店長!なんです?用がないのなら出かけますよ。
そうそうリストラされた男が絶望して自殺するという小説がある文学賞をとりましたね。
お読みになったらいかがです?よし!課長!大丈夫ですか?なあ〜に支店長の嫌みにはなれてるよ。
私たちあんなこと言ってません。
いきなり支店長が言いだしたので驚きました。
それってストレスのせいですよ。
課長が気に入らないからってひどすぎます。
私は課長の味方ですからね。
ありがとう。
(花子)はいどうぞ。
大西さん!またそれ?うん…。
お仕事うまくいってないの?近頃ストレスがたまることばっかりで。
花ちゃんゆうべ見たぞ。
店閉めた後男が入ったろ?あらっ見つかっちゃった?おい!本当にそんな男いるの?見たんでしょう?ウソだよ。
からかっただけだよ。
本当にいるとは思わなかったな。
どんな男だよ?とっても素敵な人。
毎日バラの花を届けてくれるの。
あれ?きのう花屋でバラを買ってるの見たよ。
こらっ!
(笑い声)バラよよくもみんなの前で恥をかかせてくれたわね。
イチニッサン!驚いたな…。
バラは?失礼…。
おっ!どう…。
痒くなくなった?もう1本!元気でてきた。
500円オーバーよ。
いいじゃない飲みたい時もある。
だめストレスがたまってるんでしょう?商売っけのない人…。
大西さん今夜も1980円ですか?ええ…まあ。
毎晩同じ品を注文してないのにピッタリ1980円。
手品だね…。
飲みながらつい計算して…。
信金マンの悲しい習性ですね。
俺たちとはココが違うな。
あら!大西さん大変。
バスの最終10時でしょ?あっ!大変。
いくら?次でいいから早く行って!すみません。
お先に。
そっちじゃない!こっちか。
おやすみなさい。
ああっどうもすみません。
ごめんなさい。
(バスの警笛)やだよ〜…。
うっ!
(殴打音)ただいまっ!あれっ?テレビつけっぱなしじゃないか。
しょうがねえな〜。
ふん…。
寝ちゃったのかい?よ〜!お帰りなさい…。
うへっ!美人になろうと思って。
お茶いれてよ。
ん〜…。
自分でいれてよ!いれてくれよ〜。
・出て!・でて。
・でてよっ!ん〜もう・はがれちゃう。
・はいもしもし大西でございます。
はい…。
えっ?はい…。
あなた!警察。
篠田…さんとか。
あなたまさか支店のお金を使い込んでないでしょうね?その人はローンを組んだ人!もしもし篠田さん?え〜?困りますよ。
融資課に頼んでやっと組んだローンですから断られては…。
その話じゃあない?何…えっ!支店長が殺された?!ついさっき死体が発見されましてね。
土屋さんのお宅までご足労願えませんか?すぐ伺います。
土屋支店長が殺されたの?大変なことになったぞ。
ほらまた掻いてる。
お前の自転車の鍵!引き出しよ。
引き出し?じゃあ行ってくる。
行ってらっしゃい。
あ〜あ恐ろしい。
いやっ!なんだよ。
コートだよ。
寒いから…。
これで2人目…。
う〜こわ〜…。
(カメラのシャッター音)犯人の指紋は採れそうか?
(三島)駄目ですね。
凶器のドライバーはガイ者の物です。
ガイ者の奥さんは?2階です。
奥さん…。
実家のお母さんがこちらに向かうそうです。
ご主人と奥さんは2人暮らしだそうですね?
(佳代)刑事さんいったい誰が主人を?全力で捜査していますから犯人逮捕は時間の問題です。
あっ痛い!どうもすみません。
すみません。
ちょっとごめんなさい。
あ〜篠田さん!大西さんわざわざすみません。
通してあげてくれ。
いったいどうしたんです?都内の実家に帰っていた奥さんが夜11時すぎに帰宅して死体を発見…。
死亡推定時刻は午後10時から11時の間。
じゃあ副支店長に連絡しなきゃ。
いや関係者にはもうしました。
それはどうも。
なにしろ初めてで…。
では奥さんにお悔やみを…。
大西さんですね?はい。
まず話を聞かせてもらいましょう。
話って…篠田さん?みなさんに伺ってるんですよ。
そういうことですか?ではどうぞ…。
今夜10時すぎどちらに居ました?10時すぎ?駅前のバス停に…。
行きつけの小料理屋を出て家に帰る途中でした。
なんという小料理屋?「はなこ」です。
駅前からバスに…?いや〜それが最終に乗り遅れ家まで歩いたんですよ。
家に着いたのは何時頃だ?あれは…篠田さんの電話の少し前ですから11時20分でしたね?そうでしたね。
では10時から11時20分頃までは1人だったんだな?あらら…篠田さん僕疑われてるんですか?とんでもない。
事実の確認です。
君!手を離しなさい。
歩いている時知人に会いましたか?いいえ!警部補…。
わかった。
家のローン知りませんよ。
大西さん。
署まで来ていただきますよ。
何か分かった…?いいから来るんだ!何だろうな〜?
(発信音)あ〜あ…。
まぶしいな!篠田さん!何ですか!僕をこんな部屋に閉じ込めて…。
今夜10時半すぎ支店長宅前で不審な男が目撃されました。
(犬の吠え声)
(篠田)年は40歳以上。
サラリーマン風だったそうです。
まさかその男が僕だと…?土屋支店長は年配のあなたを煙たがっていたそうですね?きょう支店長ともめた話を詳しく話してもらおうか?篠田さん!渋る融資課を説得し3000万円のローンを組ませたのはこの僕ですよ。
決まった時喜んで僕の手を握って涙流してたのに…。
とにかくきょうのことを話してくれないと帰れませんよ。
お母さん…。
警察にはちゃんと話した?
(光代)ああ…うちに来たことにしてあるよ。
なぜ警察に嘘を…?関係ないでしょう!お前が殺ったのかい?馬鹿な…!きょうどこに居たの?どこでもいいでしょう!あ〜あっ…。
あら…。
おっ…。
遅かったわね。
で犯人捕まった?いやまだだよ。
自転車は?あっ!忘れてきた。
さ入って…。
寒いから。
すぐ解決しそう?いや…どうかな。
長びくと会社の業績にも響いてお給料が下がるなんて?そんなことは…。
あ〜!また幽霊探しかよ〜!もう明かりを見るまでやめられないわ。
この2か月で身近な人が2人…。
あの娘さんも殺されたのよ。
ね〜お茶…。
あらさっきお茶っ葉捨てたの…。
新しくいれてよ!もったいないじゃん。
じゃ風呂だ。
冷めてるから沸かし直してね。
やだよ〜…。
勝子風呂沸かしてくれよ!誰のおかげでそんなことをやってられると思うんだ!?そんなもんで見るな!どうしたの口がとんがってる?怒ってるからだよ。
ふん…。
ふざけるんじゃないよ。
昔はあんなじゃなかった。
いつからあんなになったんだ…。
あれっ?もし犯人が見つからなかったら。
オレ…?え〜っ…。
おおいっ!おはよう…。
おはよう。
春美君おはよう!あら…?大西さん…。
ゆうべ警察の人が来たわよ。
ちょっといいかな?あっ…うんこれ。
入って。
花子さん昨夜の1980円ここに置くよ。
あ〜すみません。
じゃあ大西さんが疑われてるの?そうなんだよ。
職場でも犯人扱いでまいったよ。
見て。
ハハハハ1本どこに隠していたの?はじめから1本…。
魔法で増やしたの。
そういうことにしておくか…。
やっと笑ってくれた。
心の底から笑えたらいいんだけど。
ね…殺された土屋さん私見かけたことあるかしら?ほら金縁眼鏡をかけてさお客さんに愛想のいいのがいただろう?いくつぐらい?42〜43歳かな?気障な二枚目でしょう?それそれ。
あの人か…。
いかにも社交ダンスってタイプね。
社交ダンス?社交ダンス習ってたんでしょう?本当かい?近くの教室から出るの見かけたわ。
集金かしら?お客さんにダンス教室をやる人いないよ。
それじゃあ習ってたのよ。
支店長はゴルフの腕が上がったとかベストセラーを読んで自慢してたけどさ社交ダンスは聞いたことない。
教室の経営者お客さんなの。
会ってみる?
(佐久間)ナイスナイスそうそう…。
お顔を左。
そうそう…。
だいぶ良くなりましたよ。
さ〜パートナーチェンジチェンジ…。
もう一度。
はいっ!お待たせ…。
ダンス習おっていうの?違うわよ。
こちら大西さん店のお客さん。
はじめまして佐久間です。
お忙しいところすみません。
大西です。
桜ヶ丘支店…。
私土屋の部下です。
土屋はここに通ってましたか?そうよ…え〜…大西さん。
花ちゃんもだけど土屋さんの話ここだけにしてほしいのよ。
なぜなの?うちは人気商売でしょう。
ああいうことがあると生徒がやめちゃうのよ〜。
じゃ警察は土屋さんが通ってたこと知らないのね。
まあね。
土屋支店長はいつから通い始めたんです?2カ月前よ。
誰の紹介です?チラシを見て来たんじゃなかったかしら…。
誰かともめたことありませんでした?いいえ。
今度の事件で気づいたことない?土屋さんが来てまだ2か月でしょう。
話せることあまりないのよ。
ごめんなさいね。
(電車が鉄橋を渡る音)ねえ警察は土屋さんの奥さんから話を聞いたのよね。
まっさきに聞いたはずだよ。
なぜだい?警察がダンス教室のことを知らないのは妙よ…。
そうか。
奥さんは教室のこと知らなかったんだな。
そうとしか思えないわ。
土屋さんが内緒にしてたのよ。
よっぽど教室のことを知られたくなかったんだね。
すっかり君を巻き込んでしまったな。
私のことなら気にしないで。
苦しんでる人をみるとつい応援したくなるの。
でしゃばりかもしれないけど。
苦しい時に誰かがみていてくれるのは心強いもんだよ。
ありがとう。
ううん…。
ただいま…。
ただいま!課長!ちょっとすみません…。
なんだい春美くん?支店長枠の融資の書類を見ちゃったんです。
担保額が水増しされてたんではと思い…。
確かなの?融資先の会社は社員寮を売却したはずですけどその寮が担保に入ってました。
売却は間違いないの?寮はうちの近くで近々取り壊されるそうです。
担保価値を多くして融資額を増やしたわけか。
不正融資の可能性あるな。
不正融資が今度の事件に関係あるんじゃないですか?僕を疑っていたんじゃないの?よく考えたら課長には人を殺す度胸が…。
今朝はすみませんでした。
そう言われると嬉しいよ。
よ〜し支店長の融資先調べよう。
(酔客のダミ声)それで土屋さんの融資先全部当たったの?うん。
話が話だけにはっきり認めたところはなかったけど不正融資の見返りにリベートをもらったのは確か…。
いつ頃から?半年ほど前からだな。
融資額の5分として1000万円以上受けとってた…。
1000万円!そんな大金何に使ったのかしら?使い道は分からんが今度の事件に関係あるかもしれないな。
ダンス教室のことといいやっと明かりが見えてきたよ。
大西さん忘れてる…。
あっ!本当だ。
事件の調査に夢中だったから。
探偵稼業が合うのかもね…。
探偵のまね事ができるのもね君という味方がいるからだよ。
そうなら嬉しいけど。
ではごちそうさま。
もうお帰りですか?最終に乗り遅れたらまた事件が起きて犯人になったりして…。
また1980円ですか?ぴったりだわ!神業ですね!たいしたもんだ。
いらっしゃい!あらっ?大西さん!池上さん…。
お知り合いなの?同じ団地にいるんだよ。
こちらにはよく…?ええしょっちゅう。
池上さんもですか?時々寄らせてもらってます。
お急ぎでなければご一緒に…。
ちょっとちょっとだけ。
ちょっとだけね…。
そうこなくっちゃ。
ママお酒…!いや〜奇遇…。
大丈夫ですか?まっすぐ…歩いて…。
あけみ!ちょっとあなた。
大きな声出さないで。
奥さん!入ります。
お願いします。
カバンを…。
大丈夫ですか?はい…はい…。
奥さんどうもすみませんね…。
こんなに飲ませちゃって…。
こちらこそかえってご迷惑をおかけしまして。
今お茶を…。
いや遅いですから。
このままお帰ししたら主人に叱られますわ。
さどうぞ。
奥さん社交ダンスをなさるんですか?ええ1年ほど前に始めたばかりですけど。
佐久間さんの教室ですか?佐久間さんをご存じで…?ええ。
あちっ!大丈夫ですか?お湯がなかなか止まらなくて。
もう買い替えなきゃ。
どうぞ。
どうも。
あのう佐久間さんの教室にはうちの支店長も通ってましたよ。
ご存じですか?土屋っていうんですけど。
あ何か…?え?ええ…土屋さんてゆうべ殺された方では?ええそうです。
僕土屋の部下でして。
そうでしたか…。
彼はダンス上手でしたか?土屋さんとは1〜2度顔を合わせただけでよくは…。
すみません。
主人を見てきます。

(パトカーのサイレン)奥さん嘘をつかれちゃ困るなあ。
死体を発見したあと実家に連絡したでしょ?奥さんのケータイの通話記録で分かったんですよ。
この前「警察に通報する前はどこにも連絡を…」と証言したな。
あの時は気が動転していてついうっかりして…。
おふくろさんと何を話した?さあ…慌ててましたから。
とぼけるな!おふくろさんがゲロしたよ!「実家に居た事にしてくれ」って頼んだそうだな?正直に話した方が身のためですよ。
あの日はどこにいたんです?
(篠田)大西さん。
僕犯人じゃないですよ。
いつまで付け回すんです?まあ聞いてください。
僕はこれっぽっちも疑っていません。
ほんとですか?あこの前は部下の手前ああするより…。
このとおりです。
僕を信用してくれますね?一戸建を買えたのは大西さんのお陰です。
恩人を疑いませんよ。
実は今別の線を追ってるんです。
別の線…?土屋支店長の愛人の線です。
支店長に愛人が…?さっき支店長の奥さんが話してくれました。
彼女には事件直後から目を付けてたがくわせ者でした。
というと?事件当日実家に居たというのは嘘でした。
じゃあどこに?都内のホテルです。
愛人と一緒にね。
なんですって。
愛人はホストクラブのホストです。
確認しましたが間違いないです。
じゃあ夫婦それぞれに愛人がいた…?その程度で驚いちゃあ…。
奥さんは亭主の私生活を暴露すると脅して愛人に買ってやった高級車の代金1500万円を亭主に払わせた。
1500万円…?支店長の立場でなければとっくに離婚してたでしょうがね。
あきれた夫婦です。
奥さんが車を買ったのはいつです?半年ほど前だとか…。
やっぱり…。
支店長は半年ほど前不正融資でリベートをもらってたらしいんです。
その金で車の支払いをしたんじゃないかな?リベートの事は間違いないですか?ええ。
詳しい事はそちらで…。
分かりました。
ところで支店長の愛人の身元が分からなくて弱ってます。
心当たりはないですか?はあ…。
土屋さんとは1〜2度顔を合わせただけでよくは…どうです?いえ…思い当たる人は…。
すみません。
じゃ私はこれで…。
え〜もしもし。
池上さんは日曜と水曜週2回の受講ね。
土屋さんは水曜と土曜…。
二人とも水曜日に教室へ行ってたようですがレッスンは何時からでしたか?池上さんは午後7時から。
土屋さんは…あら?お二人とも午後7時からよ。
すると二人は毎週水曜日に顔を合わせていたんですね。
やっぱりそうか…。
あいや。
ありがとうございました。

(玄関のチャイム)奥さ〜ん入りますよ。
奥さん大西です。
ん…?あらら奥さん具合でも悪いんですか?あ〜っ?!
(隣りの主婦)奥さん上がるわよ。
スーパーの売り出し…。
誰…?いや僕は…知らない。
キャー!誰か〜!
(パトカーのサイレン)ご苦労さまです。
(篠田)おう。
(篠田)何だそれは?
(三島)お菓子の屑ですかねえ?分析に回します。
あ篠田さん。
事情は聞きました。
奥さんが支店長と関係があったとか…。
そうですよ。
なぜさっきそれを…。
まだ根拠がなかったから。
で奥さんに確かめようと…?そうですよ。
余計なことを…困った人だ。
すみません!ええ。
何かしら?ねえどうしたの?大変よ。
池上さんの奥さんが殺されたらしいのよ。
池上さんが?うん。
(パトカーのサイレン)ご主人よ。
会社から呼び戻されたのね。
お気の毒に…。
ねえ〜。
明美?!あ〜っ!
(わめき声)
(三島)落ち着いて!
(池上の泣く声)ねえねえ聞いた?男の人が中で取り調べを受けてるって…。
そいつが犯人に違いないわよ〜!ねえ乱暴しようとしてウワーっと抵抗されて殺したのかしら?いやだ。
なんて奴なの!顔見てみたいわ!あ出て来たわ!いやだ…ご主人じゃない?!
(騒ぐ声)あれ?あすみません似てるなあ…。
早く乗って!まあまあ…。
見てください。
池上明美さんの遺書のコピーです。
「土屋和彦さんと交際していましたが別れ話を切り出されついかっとなって…」二人についての確認は?ラブホテルの従業員が目撃してます。
ダンス教室で知り合って関係が…。
こんなものがどこに…?池上明美さんのパソコンからです。
パソコンですか?池上夫人が不倫相手の土屋さんを殺し罪を悔いて自殺した…?どうやら一件落着ですね。
ありがとうございました。
(客)ごちそうさま。
池上さんの奥さんの遺書があったんですって?見せてもらったよ。
そう。
池上さんにはお気の毒だけどとにかく解決してよかった。
肩の荷が下りたわね。
ああ…。
どうしたの?うん?いや…。
支店長が殺された晩にさぁ支店長の家の前で不審な男が目撃されたそうだよ。
男の身元はまだ分からないらしい。
通りすがりの人じゃないの?警察もそう言ってるがね。
だったら問題ないじゃない。
他にも気になる事があるんだよ。
あ痛っ!あすみません
(騒ぐ声)通りがかりの人が偶然二つの事件現場にいたと思えないだろ?でも現場にいた女が同一人物かどうか分からないんでしょ?似ていたことは確かだよ。
他人の空似じゃない?考えすぎよ。
とにかく疑いが晴れてよかった。
ぱあっといきましょう。
おごるわ。
ああ…。
あら?どうしたんだよ?警察の人から聞いたわ。
土屋支店長の事で疑われてるってなぜ話してくれなかったの?心配すると思ったからさぁ。
いきなり連行されるのを見たらもっと心配するわよ。
すまなかったよっ。
もう…何も知らなかったなんて情けないわ!どこ行くんだよ?!待てよどこへ…?実家よ。
妻を信用しない亭主とやっていけるか考えてきます。
待てよ…ね?おいおい…。
まいったなあ!あっ!もう終バス行っちゃったよ。
あいつ本当に実家に帰ったのかねえ。
いやだよ〜。
今更実家に帰ったってしょうがないだろうが。
この年で迎えに行くなんて恥ずかしいよ。
ああ…。
(軋む音)あら…?
(軋む音)池上さん。
いや…この度はなんと申し上げたらいいか…。
妻をよその男に奪われた馬鹿な男だ…。
笑ってください。
こんな時に何を言っても無駄だと思いますがあなた自分を卑下しちゃ駄目ですよ。
あなたは何も悪くないんだ…。
女房はうちの会社の受付嬢でした。
男性社員の憧れの的で僕を選んだ時は僕よりみんなが驚きました。
ようやく手に入れた宝物だからできる事は何でもさせました。
ダンス教室に行きたいと言い出した時も二つ返事で…。
ここにはもういられません…。
おはようございます。
おはよう。
(朝の挨拶の声)課長佐久間さんて方が見えてます。
佐久間さん。
大西さんお願い!助けてちょうだい!どうしました?土屋さんの事が公になって以来生徒がどんどんやめてんのよ。
これじゃうちは倒産よ。
ね運転資金をなんとか…?ああそういう事ですか。
ここしか頼る所がないの。
ここを断られたら私…。
分かりました。
融資課と相談してみます。
ほんと?支店長の事で迷惑かけましたから融資課とよく話し合います。
あ〜よかった。
なんてお礼を言っていいか…。
死んだ人のことを悪く言いたくないけどあの二人には迷惑かけられたわ。
ダンス教室を何だと思ってるのよ。
はい火。
あタバコ吸わないもので…。
気が利かないわね。
すみません。
土屋さんは二枚目だったしダンスも上手だったし池上さんがクラクラっときたのよ!支店長そんなに上手で…?そりゃ達者だったわ…。
習って2か月でそんなに…?いくら筋が良くても2か月じゃ無理よ。
あそこまでなるにはそうね…3年はかかってるねえ。
じゃよそで…?別の所で習ってたそうよ。
なぜやめたんですかねえ?そこまでは…。
融資の方よろしくね。
いやだよっ。
(店主)すみません。
女房が「通報した方が…」と言うもんで…。
ご迷惑だったかも…?いえ助かりますよ。
池上さんの奥さんからの電話はきのうの何時頃です?午後1時過ぎでした。
間違いないですね?ええ電話の後時計を見ましたから。
洗濯機の修理を頼まれたんですね?今朝一番でお宅に伺うつもりでした。
奥さんの声は沈んでいませんでした?いいえ。
ふだんと変わらなかったようです。
彼女は自殺で決まりですよ。
今頃あんな話を聞いても…?彼女が死んだのはきのうの午後2時過ぎだ。
午後1時に修理を頼みながらその1時間後に自殺するかね?そう言われれば…。
遺書が自筆でないことも引っかかるなあ。
洗い直すか…。
大西さん。
あ篠田さんまだ何か…?実は池上さんの奥さんに他殺の疑いが出てきましたよ。
やっぱり。
だと土屋支店長の線は洗い直しですね?そうなりますねえ。
すると二人を殺す動機があるのは池上さんですか?彼は支店長の時は「はなこ」奥さんの時は会社でアリバイがある。
へ〜え。
支店長の時は「はなこ」に…?あの晩は大西さんも「はなこ」にいましたね?ええ。
私は10時前に店を出ましたが。
池上さんは10時過ぎだから入れ違いでしょう。
共犯者の線も調べたがそれらしい者もいない。
彼はシロでしょう。
じゃ他に怪しい人物は…?ええ。
それで弱ってるんです。
これはと思う人物を誰か…?いやそれは…。
あそうだ。
何です?これは事件との関係が分からないけど気になる事が…。
土屋支店長は2か月前にダンス教室を変えてましたよ。
ほう。
なぜです?それは分かりません。
念のため調べてみます。
そうですね。
ただいま〜!あら?あ〜あ!これか…?寝てるな。
あれ?勝手にしろよ!
(救急車のサイレン)
(ため息)ありましたよ。
(経営者)土屋和彦さん?知ってるわ。
この間殺された…。
ええ。
彼は2か月前にこちらをやめたとか。
そうよ。
大きな声じゃ言えないけどあの時うちの生徒が自殺したの。
そんな事があると生徒が動揺するでしょ。
自殺した生徒の名は…?根岸瞳さんよ。
近くの保育園で保母さんをしてたの。
根岸瞳って若葉台の団地に住んでた方ですか?そうよ。
池上明美さんがいた団地ですよ。
土屋さんに関わる二人の女性が次々死んだことになる。
しかも二人は同じ団地に。
根岸瞳さんも殺されたんじゃ?殺された?!瞳さんは自殺じゃなかったの?自殺?他殺?どっちなの?彼女は自殺です。
間違いない。
余計なこと言うな。
すみません。
気になるわね。
あなたたち瞳さんのこと調べてるんでしょ?ええまあ…。
彼女は小さい頃父親を亡くしたの。
彼女の事ならお母さんに聞いてみたら?住所分かります?ええ。
ここですね。
(店員)いらっしゃいませ。
何か…?根岸さんは…?お願いします。
(店員)先生!警察の方です。
あとお願いね。
根岸です。
どうも。
いつもの方と違いますね。
はい。
我々は娘さんの事件の担当ではありません。
少しいいですか?娘さんが通っていたダンス教室の生徒で土屋和彦って人をご存じですか?信用金庫の支店長だった人です。
土屋さん…?いいえ。
池上明美さんは…?さあ…。
その方たちが何か…?二人は殺されました。
殺された?つい最近です。
二人が殺された事件と娘の事と何か関係があるんですか?それを調べてる最中でして…。
話は変わりますが娘さんは遺書を書いてないようですね?ええ…。
自殺の原因に心当たりはないんですか?仕事が忙しくてあまり娘をかまってやらなかったもので…。
母親失格です。
分かりました。
きょうはこれで…。
ご苦労さまでした。
土屋支店長が2か月前までいたダンス教室に根岸瞳さんが通ってましたよ。
根岸瞳さんてうちの団地で自殺した娘さん?そう。
二人が同じ教室というのが偶然とは思えなくて調べたがこれといった接点は見つかりませんでした。
瞳さんのご遺族にはお会いしたんですか?ええ。
遺族は母親ひとりです。
川越で美容室をやってますが…これです。
店まで行きましたが無駄足でした。
瞳さんは本当に自殺ですか?他殺を裏付ける証拠はないし自殺でしょう。
そうですか。
いやお忙しい中を…。
何か分かれば連絡します。
お願いします。
あれれ?あ痛っ!どうもすみません。
あっ…。
瞳さんのお母さんが二つの殺人現場に居たという事は…。
根岸千賀:やっ!*}z!A
(土屋)ああっ!
(明美の苦しむ声)話は分かった。
事件に瞳さんの母親が関係…ってことね?そういうことだ。
それで…?調べるつもりだ。
よしてよ。
せっかく濡れ衣が晴れたのに蒸し返すことないでしょ?昔からさ分からない事があるとほうっとけない性分でね。
上司からも「要領悪いなって」。
それで損もしたがね。
まこの性格は簡単に直んないねえ。
瞳さんのお母さんが事件にどう関わってるというの?女性との出合いの場にダンス教室まで利用する支店長だよ。
瞳さんと交際していたって想像がつくだろう。
いやそう考えれば瞳さんの自殺の原因も見えてくるんでは…。
彼女は土屋さんにもて玩ばれて捨てられたってこと?瞳さんのお母さんが娘の復讐のために土屋さんを殺したって言いたいのね?まあね。
でもそうなら池上さんの奥さんが自殺する理由がないわ。
まだ自殺って決まったわけじゃないよ。
殺されたの…?警察もね他殺の線で再調査を始めたよ。
あ〜もうお手上げ。
さっぱり分かんないわ。
ごめんなさい。
大丈夫か?いい危ないから。
あっ痛てっ!あ〜。
痛い?ごめんね。
消毒した方がいいわね?上がって。
うん。
そこに座って。
主人よ。
事故で亡くなったの。
旦那がいたのかい?亡くなってもう23年になるわ。
見せて。
あ痛て。
あ〜ごめんね。
もう少し我慢してね〜。
こんな事してもらってると子供の頃思い出すなあ。
擦り傷だらけのわんぱく坊主でしょっちゅうお母さんに包帯してもらってたでしょ。
自分の子供がいたらこんな事してやりたいと思ったが結局駄目だった。
お子さんいなかったわね。
もし子供がいたらさ人生変わってたかもしれないねえ。
どうしたの?なんでもない…。
はいおしまい。
ありがとう。
もうすぐこのお店閉めるつもりなの。
えどうして?どうしても…。
元気が売り物の店がなくなるとさ寂しがる人が大勢いるんじゃないかい?お客さんのこと考えるとつらいけど…。
あの…気分転換したらどうだい?いい男性見つけて一緒になってさ。
気分転換したらまたやる気が起きるんじゃないかい。
そうしたいけどいい男性なんてなかなかね。
大西さんには奥様がいらっしゃるし。
はは…じゃ女房と別れて一緒になるかい?ほんとにそうなればいいな。
ええ…?フフ…フフフ…。
誰も知らない所で二人っきりでひっそりと暮らすの。
どう…?からかっちゃ…いやだよん。
(笑い声)アッチチ…。
あごめんなさい…。

(鼻歌)「誰も知らない所で二人で暮らす」だって…。
やだよ〜。
ああ引くんだ。
やだよ〜。
エヘヘヘ…。
おおっ!女房を見て驚く人がいますか。
失礼しちゃうわ。
入って!ああ。
4〜5日実家に居るかと思ったよ。
実家には帰らなかったの。
ビジネスホテルに泊まったの。
なんでそんな所に…?独りになっていろいろ考えたいと…。
お茶いれるわね。
ああ。
ねえ。
私たち結婚して何年になると思う?そうさな〜20…何年か?33年よ。
もうゆうべ数えてびっくりしちゃった。
へえ…!そんなになるかね〜?顔も知らなかった男と女がお見合いで結婚して一つ屋根の下に33年間。
ねえすごいと思わない?すごいねえ。
子供は出来なかったけど…。
あなたがいてくれたからやって来られたのかなって…。
俺だって君のお陰でやって来れたんだと思うよ〜。
何それ?どうしたのこの包帯?これ?会社でケガしちゃった。
会社の人が手当てしてくれたの?ううん…そう。
あっいけねえ。
怪し〜い。
あんた浮気したんじゃないでしょうね?そんなのいるわけないだろう。
あっ…明かり!?間違いないわ!危険かも…?何か持った方が…。
ええ…何を…?ああこれでいいや。
あなたこれ…。
ええ?早く行きましょ!危ないよ!危ないよ!危ないよ。
早くして!開かないよ。
(ノック)なんか聞こえる?ううん。
(フライパンに当たった音)うわ〜っ!見間違えたのかしら?いや。
確かに明かりついていたよ。
きっとねあの部屋に誰か居たんだよ。
いや〜怖い!嘘つき。
管理人さん早く来てくださいよ。
終わったら声をかけてください。
はい。
何だろう?どうぞ。
どうも。
大西さん。
きょうは何か?あのねこれを調べてもらいたいんですよ。
どこで見つけたんです?例の自殺した瞳さんの部屋です。
ゆうべ電気がついてたんですよ。
今は誰が住んでいるんです?誰もいません。
空き家ですよ。
空き家に電気がついてたんですか?根岸さんの霊が住んでいるという噂が…。
ほお。
何か?根岸さんの霊ね…。
これ何か見覚えありませんか?同じものかどうかわかりませんが似たような粉が殺された明美さんの部屋に…。
バラの花粉でしたがね。
バラ…ですか?犯行当時部屋にバラはなかった。
犯人の衣服に付いてたのかも…。
出所を調べてたんです。
出所は分かったんですか?いいえ。
根岸さんの霊が運んだのでない事は確かですね。
じゃお預りします。
これあのですから…。
調べないんですか?いや…お願いします。
大西さん!?どうしたの?ちょっと休ませてくれないか?どうぞ。
ちょっと待っててね。
何?いやべつに…。
いやねぇ。
どうしたの?あのね団地の瞳さんの部屋でバラの花粉が見つかったよ。
バラの花粉?あの部屋に入った誰かがバラを持っていたのかね?部屋を借りようと見に来た人じゃないの?そういう人大勢いるんでしょ?まあね。
毎日バラを飾るのは何か意味があるのかな?バラが好きなだけよ。
バラのどこが好きなんだい?この花を見て…。
じっと見つめるの。
勇気が湧いてこない?ああ…。
バラは弱い人に力を与えてくれるの。
過去を捨てて2人で新しい生活を始めなさい。
バラがそう言ってるわ。
どうしたの?うん?君と2人で「どこへ行こうかなぁ」って考えていたんだ。
本当?仕事が残ってるんだ。
詳しい事は今夜話そう。
待ってるわ。
ああ私…。
これから会えないかしら?ごめん。
急に呼び出したりして…。
どうしたの?お別れを言わなきゃ…。
あの人とどこか行くの?そう…。
やっぱり反対なのね?正直に言うけどあの人と一緒になっても花子は幸せになれない。
花子に協力しておきながら何だと思うかも…。
でも考え直してくれない?
(物音)誰?そろそろ行かなきゃ。
どうしても行くの?心配してくれてありがとう。
千賀のこと一生忘れないよ。
さようなら。
花子…。
あなた!?あなたがおっしゃってた「あの人」とは誰のことですか?ねえ…花子さんの幸せを願っているんじゃないんですか?僕も同じ気持なんですよ。
本当のことを話してくださいな。
用は済んだのか?ええ…。
行きましょう。
(電車が鉄橋を渡る音)どうしてここに…!?根岸さんから聞いたよ。
君のご主人は君に随分暴力を振るったそうだね。
そして君が身ごもると暴力は更にひどくなった。
お酒ばかり飲んでないで少しは家の事考えてよ
(花子の悲鳴)
(殴打の音と悲鳴)
(荒い息遣い)脳内出血で即死だったわ。
弁護士さんは正当防衛を主張したけど罪を償うべきだと思ったから懲役2年の判決を受け入れ…。
やめろ!行かせてください。
お腹の子は幼なじみの根岸さんが引き取る事になったんだね?
(赤ん坊の泣き声)あの子を産んで病室に戻るとバラが置いてあったわ。
バラは赤ん坊の生まれ変わりで神様が運んで下さったって思うことにしたの。
バラの花を見て娘さんを思い遠くから娘さんの成長を見守っていたんだね。
23年はあっという間に過ぎたわ。
あの子は恋をしてとてもきれいになった。
相手を調べたら土屋という人で奥さんがいる事が分かったの。
それからすぐあの子は…。
(雷鳴)
(足音)電話に出ないから部屋に行ってみたらその時はもう…。
起きてよ!ねぇ…起きてよ!起きてよ!起きてよ!ねえ!
(花子の号泣)あの子のために私ができる事は一つしかなかったわ。
土屋への復讐だね?君は土屋を尾行していて2つの事に気づいた。
1つは土屋と池上さんの奥さんの浮気の事だ。
そしてもう1つは君の他に尾行している者がいるという事だ。
池上さん!あなた奥さんの浮気に気づいて奥さんをつけていましたね?花子が似た境遇であることはすぐに分かりました。
親しみを覚えて声をかけたんです。
花子に事情を打ち明け「土屋と明美を殺すつもりだ」と告白しました。
あなた方は土屋を殺し池上さんの奥さんの仕業とした。
そして奥さんを自殺に見せかけて殺すという筋書きを書いた。
土屋を殺したのは僕です。
当日は花子さんの店にいるという偽のアリバイを作って土屋の家へ行った。

(殴打の音)
(荒い息遣い)あのね土屋の家の前で僕は根岸さんを見かけたよ。
千賀には事情を話して様子を見に行ってもらったの。
僕が警察に連れて行かれるのを彼女から聞いてそれで僕を利用しようとしたのかね?あなたの注意をわざと佐久間ダンススタジオに向けて土屋が教室の生徒だった事を知らせたわ。
次は池上さんの出番だ。
大丈夫?ああ…。
大丈夫?まっすぐ歩いてよ!酔ったふりをして僕に送らせたのはあの写真を見せたかったからだね。
支店長と池上さんの奥さんの関係を僕が知ったのを見計らって奥さんを自殺に見せかけて殺したってわけだ。
飲み屋の女将が亭主のツケを取りに来たんだと思いこませ…。
どうもすみません
(苦しむ声)すべては手はずどおりだったのにあなたは妻の自殺に疑問を持った。
それどころか余計な事まで調べ真相を見抜いてしまった。
利用したはずのあなたにやられるとは思いませんでした。
(千賀)やめて〜!千賀!?どうして…?やっぱり間違ってる。
目を覚まして!今更引き返せない。
悪く思わないでください!池上さん。
花子さんは時々娘さんの部屋へ行ってたんですよ。
娘さんを亡くした花子さんの心の隙間をあなたは埋める事ができない!黙れ!あなたはどうしてそういつまでも現実から目を背けているんですかあなたが愛したのは花子さんではない。
あなたの亡くなった奥さんだ!嘘だ!奥さんが亡くなった晩のことを思い出してください!あの時あなたは取り返しのつかない事をした事に気づいた。
やめてくれ…。
明美はこの男なら手なずけやすいと思って僕と結婚したんです。
それを分かっていながら僕はどうしても明美のことが…。
明美さんは池上さんの…瞳さんは花子さんのそれぞれ心の支えだった。
心の支えを失った虚しさはどこへ逃げたってなくなるもんじゃない。
いいかい?どんな手品でも虚しさを消すことはできないんだよ。
君には強い味方がいる。
きっと虚しさと戦えるはずだ。
あの子が…見守ってくれるのね。
瞳さんも根岸さんも僕も…君を見守っている。
勇気が出たかい?私…自首します。
行こう!花子…。
行こう。
(花子のすすり泣き)もっと早く会いたかった。
さよなら。
あ〜…。
篠田さん!?どうしてここへ…?バラの花粉を見せられて気になってつけて来たんです。
あの2人逮捕しないんですか?自首しようという人を逮捕する事も…。
それより今夜どうです?ローンに乾杯と…?ええ!行きましょう!行きましょう!アハハハ…。
パーっと行きましょう!
(電車の警笛)治った。
よし!ただいま!お帰りなさ〜い!2015/07/22(水) 13:00〜15:00
テレビ大阪1
午後のサスペンス「窓際信金マンの事件帳簿」[字]

リストラ課長が挑む支店長殺人の謎!哀しい愛と嘘に飾られたトリック!

詳細情報
番組内容
信用金庫に勤める熟年サラリーマン・大西広三は、妻・勝子と団地住まい。同じ棟にはサラリーマンの池上英夫とその妻・明美が住んでいた。その団地の一室で、2ヶ月前、女性が遺体で発見された。死因は自殺と断定されたが、その空き部屋に明かりが灯るのをみた者がいて、勝子ら主婦の間では自殺ではなく殺された彼女の霊が居ついているという噂が広まっていた。
番組内容2
出世街道から外れた広三は、自分より若い支店長の土屋から煙たがられる存在だった。以前から相談を受けていた刑事・篠田一平への融資話がまとまったこの日も、土屋に呼び出され、営業成績の悪さを嫌みったらしく言われる。そんな広三の安らぎの場は、行き付けの小料理屋「はなこ」。女将の駒沢花子と話をしていた広三は、最終バスに乗り遅れ、徒歩で帰宅する羽目に。
番組内容3
家に着いたちょうどその時、篠田から「土屋支店長が殺された」という連絡が入った。
出演者
大西広三…愛川欽也
 駒沢花子…深浦加奈子
 池上英夫…石丸謙二郎
 根岸千賀…秋本奈緒美
 池上明美…及川麻衣
 土屋和彦…大村波彦
 佐久間良三…佐藤正宏
 三島刑事…萩野崇
 東田春美…望月さや
 大西勝子…音無美紀子  ほか
原作脚本
【原作】うつみ宮土理
【脚本】石倉保志
監督・演出
【監督】合月勇

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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