(律)路加!路加。
大丈夫?
(路加)お兄ちゃん…。
(路加)ごめんね。
ママ。
痛いの我慢できなくて。
僕もっと強くなるからね。
(調)夏休みの間の平日に路加のことうちで預かるのってどうかな?
(恭子)2人で考えたんだって。
お母さんもいいアイデアだと思う。
(真也)ねえ。
お願いがあるんだけど。
(真也)路加のことあなたが引き取って。
(真也)気付いたの。
私はあの子に無理をさせてたんだって。
(隆)えっ?
(真也)あの子言ったの。
「ごめんね。
おなか痛いの我慢できなくて」って。
(真也)母親失格よね。
あなたがずっと路加を気に掛けてくれてた理由がやっと分かった。
(隆)俺はそんなつもりじゃ…。
ただ君の力になりたかったんだ。
(隆)今回のことで落ち込むのも分かる。
でも君が悪いわけじゃない。
悪いのは君に路加のことを任せっ放しの俺なんだ。
だからこれからのことはゆっくり考えよう。
(隆)俺も一緒に考えるから。
真也。
相変わらず優しいのね。
でもその優しさって隣にいるべき人間がいない女には残酷過ぎるの。
この前あなたの奥さんがうちにみえたの。
路加のことも律のことも知ってたわ。
その上で自分が身を引くって。
それが路加のためだからって。
あの人になら路加を託せる。
そう思った。
だからあなたに来てもらったのよ。
ねえ。
あなたはどうしたい?あなたの気持ちが知りたい。
(調)はあー。
1学期長かったな。
(律)今日行けば夏休みだね。
(調)おう。
これから1カ月半は勉強しなくて済むんだぜ。
(奏)宿題とかあるし勉強はしないとでしょ?
(調)お前。
そんな夢のないこと言うなよ。
(律)2人は夏休みの予定とかあるの?
(調)俺は取りあえずは部活。
8月に大会あるしさ。
(奏)私は来週のりちゃんたちと原宿に行くの。
(調)ああ。
お前がスカウトされ損なった原宿か。
(奏)もう。
それは言わないでよ。
(調)律兄ぃは?大学はもう少しあるからね。
でも今日はバイトもないし学校の後路加のところに顔出してくるよ。
おう。
昨日の件しっかり伝えといてくれよな。
うん。
(恭子)ほらほら。
早く食べないと学校遅れるわよ。
(奏)ありがとう。
はい。
(奏)ありがとう。
(調)よいしょ。
(一同)いただきます。
(奏)あっ。
おばあちゃんのとこにもたまには顔出してあげてよね。
この前行ったらカレー王子が寂しがってたよ。
分かった。
(奏)うん。
(茂木)ハァ…。
(恭子)工場長。
どうかしましたか?
(茂木)いや。
実は今母が見合い写真持ってきたんですよ。
(春奈)えっ?工場長。
ついに結婚すんの?どれどれ…。
(茂木)それが僕より年上なんですよ。
(春奈)えっ?
(茂木)いや。
年齢はいいんです。
(茂木)ただ僕はそのう。
情熱的な恋愛結婚がしたいというか何というか。
(春奈)うんうん。
(茂木)ねえ?環ちゃん。
(環)えっ?あっ。
すいません。
聞いてませんでした。
あっそう。
・
(みつ子)失礼します。
(環)ママ。
何で?
(茂木)えっ?環ちゃんのお母さん?
(環)何しに来たのよ?
(みつ子)ご挨拶に決まってるじゃない。
あのう。
娘がいつもお世話になっております。
環の母でございます。
(茂木)あっ。
いやいや。
こちらこそ。
あのう。
私環ちゃんの茂木と…。
いや。
あのう。
工場長の茂木と申します。
初めまして。
(みつ子)どうも。
ご挨拶が遅れました。
(茂木)どうも。
(みつ子)あっ。
これよかったら皆さんで。
(春奈)そんな気を使っていただかなくてもいいのに。
(春奈)あら。
おいしそうなスコーン。
(茂木)じゃあ私があのう。
お茶を入れてまいりますんで。
はい。
失礼します。
(春奈)フフフ。
(みつ子)ちょっと。
あなたもやりなさい。
(環)はいはい。
みつ子さん。
ありがとう。
みんなで頂くわ。
どうぞ。
(みつ子)あのう。
お姉さん。
お姉さんにお伝えすることじゃないと思うんですけど。
路加君のママ何か様子がおかしかったっていうか。
えっ?
(みつ子)路加君のお見舞いに行ったときにお会いしたんですけど。
(みつ子)何か思い詰めてるっていうか。
あっ。
私の勘違いだったらいいんですけど。
そう。
みつ子さん。
ありがとう。
(みつ子)いえ。
私は別に。
座って。
(若月)いらっしゃいませ。
律。
おう。
今日は2人か?
(斎木)ちょうど講義が終わってな。
若月がさみしがってるだろうと律が気を利かせたんだ。
(若月)俺は別に寂しがってなんか。
優。
ごめんね。
なかなか来られなくて。
(若月)おう。
で何にする?
(斎木)ミートソースを頼む。
(若月)うん。
じゃあ僕もミートソースで。
(若月)あいよ。
マスター。
ミートソース2つ。
(三崎)はいよ。
(絹江)あの子もね最近いい感じになってきたんだよ。
すみません。
僕のわがままでバイト代わっちゃって。
(絹江)そんなことはいいんだよ。
でもその後どうだい?えっ?何がですか?だから弟たちのことだよ。
実は調たちが真也さんのことも受け入れてくれて今度はうちで平日預かることにしようかと思ってるんです。
(若月)へえー。
そんなことになってたのか?まだ真也さんには伝えてないけどね。
きっと受け入れてくれるよ。
そうですね。
(絹江)何だよ。
今日は妙に素直じゃないか。
(斎木)ですよね?いつもなら「だといいけど…」みたいに負の方向に進むのが律だろ?そんなことないよ。
ただ調や奏や路加を見てて思ったんだ。
家族って何だろうって。
一緒に過ごして笑えれば血とか育った場所とか関係ないんじゃないかって。
だから僕も絹江さんのことおばあちゃんって呼んでもいいですか?えっ?血とか関係なく絹江さんは僕にとってもおばあちゃんだと思うから。
でもここ以外のときにしとくれよ。
えっ?
(絹江)店で言われたら居心地悪いよ。
はい。
じゃあお店以外で。
(絹江)うん。
(志穂)昨日はどこに行ってたの?あんなに遅くに家を出るなんて珍しいと思って。
病院に行ってたんだ。
知り合いが入院したって聞いて。
(志穂)そう。
入院したのは路加なんだ。
(志穂)路加君が?
(隆)いつから知ってたんだ?
(志穂)その前に教えて。
路加君は大丈夫なの?
(隆)ああ。
風邪からくる胃腸炎らしい。
けさ退院したそうだ。
(志穂)そう。
よかった。
3年ぐらい前あなたあまり家に帰らない時期があったでしょ?そのときに興信所を使って調べてもらったことがあったの。
(志穂)誰か他に女性がいるのかもと思っていたけどまさか子供までいたなんて。
そのときは本当に裏切られたと思った。
悔しかったし苦しかった。
離婚をしようと思って興信所に色々調べてもらったわ。
そしたら19年前にあなたと真也さんの間であったことが分かって。
じゃあ律のこともそのときから?真也さんの気持ちが分かっちゃったの。
自分と血のつながった確かな存在が欲しかったんだろうって。
それと同時にあなたが真也さんを支えたい気持ちも分かった。
私はあなたのそういう優しさに引かれたから。
(志穂)私もあなたとの確かなつながりが欲しかった。
真也さんに負けないつながりがあれば全部忘れられるって思った。
だから妊娠が分かったときはうれしくて。
でも…。
ごめんなさい。
あのとき私がちゃんと別れていればあなたを苦しませることも悲しませることもなかったのに。
(隆)違う。
違うんだ志穂。
全部…。
全部俺のだらしなさのせいなんだ。
君が謝るなんてやめてくれ。
志穂。
本当に申し訳なかった。
ずっと言えなかった。
言ったらあなたが遠くに行ってしまう気がして。
ごめんなさい。
ごめんなさい…。
(路加)お兄ちゃん。
路加。
もう大丈夫なの?
(路加)うん。
(真也)今日は何の用?あっ。
来週の土曜日もしよかったら真也さんと路加にうちに来てもらえないかなって思って。
僕の誕生日なんです。
(路加)お兄ちゃんの誕生日なの?うん。
うちでパーティーをするんだ。
(路加)僕もお祝いする。
ねえ。
ママも一緒に行こう。
そうね。
分かったわ。
(路加)やったー!あなたの誕生日お祝いするの初めてなのよね。
はい。
19歳。
ホントなら一生お祝いできなかったかもしれないのに。
路加と2人で行くから。
はい。
待ってます。
ずっと離れていた生みの母が…
それも心を凍らせていた人が誕生日を祝いに来てくれる
そのことが僕はただうれしかった
(志穂)すぐに準備するわね。
だからまさか僕の知らないところで路加をどうするかの話が進んでいたなんて…
(路加)オムライス。
僕は気付くことすらできなかったんだ
・
(ドアの開く音)
(調)ああー。
母ちゃんにこってり絞られた。
英語と数学もっと頑張れって。
えっ?珍しいね。
お母さんが勉強のこと言うなんて。
いやぁ。
実はさ英語と数学去年よりよかったんだ。
えっ?まあいいって言っても2が3になっただけなんだけど。
それで母ちゃん喜んでくれて。
でももっと勉強したらもっとできるんじゃないかって。
今まで知らなかった才能開花だって。
それでつい約束しちまったんだよ。
2学期は英語と数学もっとやるぜって。
その2つなら兄ちゃん得意だし夏休みの間みっちり勉強教えてあげるよ。
えっ?それじゃ何のために補習回避したか分かんないじゃん。
でもお母さんと約束しちゃったんでしょ?じゃあ週1。
駄目。
週2。
はい。
分かったよ。
・
(奏)はい。
お母さん。
通知表。
・さあカナはどうかな?すごい!カナ。
数学5じゃない。
(奏)うん。
頑張ったもん。
そうね。
奏が頑張ったのお母さん知ってるからすごくうれしい。
よし。
じゃああしたは奏の好きなもの作ってあげる。
その代わり2学期の通知表も期待しちゃうわよ。
(律)《はい。
お母さん。
通知表》《どれどれ?》
(律)《お母さん。
僕算数「大変よくできました」だったよ》《ホント?》《すごい!律。
頑張ってたものね》
(律)《うん》《よし。
じゃあお祝いに今日はオムライスね》
(律)《やったー!》《大変よくできました》
(奏)私もっともっと頑張るから。
おやすみなさい。
おやすみ。
あっ。
律兄ぃおやすみ。
おやすみ。
何?いや。
今の見てて昔のこと思い出して。
僕も褒めてもらえたおかげで頑張れたなって。
あら。
時には叱ったりもしたでしょ?うん。
でも褒めてくれたことばかり覚えてるよ。
うーん。
もう少し叱っとくべきだったかしら?でもねホントは成績なんてどうでもいいの。
えっ?勉強よりも大事なことがある。
調もカナももちろん律もそれをちゃんと持っていてくれてるから。
でも努力することから逃げない人になってほしい。
この先何か壁にぶつかってもその経験があれば諦めずに立ち向かえると思うから。
そうだね。
お母さんのおかげで僕も負けず嫌いで諦めない根性持てるようになったんだよね。
それはあなたたちの性格よ。
それはそうと何か相談があったんじゃないの?うん。
真也さんのことなんだけど。
平日に路加を預かることどう言えばいいかなって。
ちゃんと伝えたいけど僕が言うと何を言ってもおせっかいになりそうで。
でも諦めちゃ駄目だよね。
自分で何とかしてみるよ。
律。
そのことはお母さんから伝えてみるわ。
えっ?親同士だから伝えられる気持ちもあると思うの。
あした真也さんのところに行ってみるわ。
ごめん。
何かお母さんを頼るみたいになっちゃって。
何言ってるの。
言ったでしょ?一人で抱え込まないでって。
ありがとう。
お母さん。
うん。
はい。
お弁当。
(調)マジ?用意してくれてたんだ。
夕方までバスケ三昧だろ?エネルギー重視のスタミナ弁当にしといたから。
(調)サンキュー。
よし。
今日はスリーポイントばんばん決めるぜ。
いってきます!いってらっしゃい。
(奏)いいなぁ。
しー兄ぃ。
部活だからお弁当あって。
カナにも用意しといたよ。
えっ?嘘?覚えててくれたんだ。
約束したでしょ?カナにはビタミン豊富のフルーツサンドイッチ。
ありがとう。
友達とランチ行くんだったら無理して食べなくていいからね。
ううん。
食べる。
みんなに自慢するんだもん。
じゃあ気を付けてね。
いってきます。
いってらっしゃい。
いってらっしゃい。
じゃあお母さんもそろそろ行くわね。
真也さんに電話したら午前中なら大丈夫って言ってたから。
分かった。
お母さん。
路加のことよろしくね。
うん。
じゃあいってきます。
いってらっしゃい。
(三崎)うん。
(三崎)律がいると落ち着くな。
すみません。
夏休みになったらもっと来られると思います。
(三崎)いやいや。
無理すんな。
(三崎)でもなたまにはあいつのために顔を出してやってくれ。
えっ?
(三崎)それが孫の顔を見たいばあちゃんへの一番の孝行だ。
なんてな。
はい。
(三崎)うん。
何か言ったかい?あいつ地獄耳だな。
うん。
(真也)どうぞ。
ありがとうございます。
あっ。
あのう。
路加君は?そこの公園で遊んでる。
最近は友達もできたみたいなの。
そう。
あのう。
実は相談があって。
路加君のこと平日はうちで預かれないかと思って。
えっ?子供たちが言ってくれたの。
真也さんが安心して仕事ができるだろうって。
路加君のことも真也さんのことも家族みんなで支えたいって。
もちろん路加君の気持ちもあるしあなたには余計な気を使わせてしまうかもしれない。
でもね私たちはもうあなたたちを家族と同じだと思ってる。
真也さんのことも路加君のことも一緒に考えていきたい。
無理強いはできないけど私たちを頼って。
路加君を預かることうちはみんな大歓迎だから。
考えさせて。
えっ?路加にとって一番の道を選びたいから。
分かったわ。
(真也)《相変わらず優しいのね》
(真也)《でもその優しさって隣にいるべき人間がいない女には残酷過ぎるの》
(志穂)《ずっと言えなかった》《あなたが遠くに行ってしまう気がして》・
(ドアの開閉音)どうしたの?志穂。
話があるんだ。
・
(チャイム)突然すまない。
(真也)何?
(隆)路加のことは俺たちで育てる。
志穂も了承してくれた。
路加のことは俺たちに任せてくれ。
2015/07/22(水) 13:25〜13:55
関西テレビ1
明日もきっと、おいしいご飯 〜銀のスプーン〜 #38[字][デ]
律(高杉真宙)は隆(和田聰宏)から、真也(河井青葉)との出会いと別れ、そして律と路加(山口祐輝)の誕生について全てを聞かされる。律に怒りと悲しみが押し寄せて…。
詳細情報
番組内容
真也(河井青葉)は隆(和田聰宏)に対して、路加(山口祐輝)を引き取って欲しいと申し出る。隆の妻・志穂(小野真弓)の想いを知った真也は、彼女になら路加を託せると考えたのだった。「あなたの気持ちを聞かせて」そんな真也の言葉に隆は…。
一方、恭子(富田靖子)はみつ子(芳本美代子)から真也の様子がおかしかったことを告げられる。思いつめている様子だったという真也を心配する恭子。
番組内容2
律(高杉真宙)は、調(前田旺志郎)からアイデアをもらい、自分の誕生日パーティーに、路加と真也にも参加して欲しいと伝える。意外にも、真也は参加すると即答。ずっと離れていた産みの親が誕生日を祝いに来てくれる。「本当なら一生お祝いできなかったのに…」感慨深くそう語る真也の姿に、律もまたこみ上げるものがある。だが、まさか自分の知らないところで路加をどうするかの話が進んでいたとは、律は気づくはずもなく…。
出演者
早川 律:高杉真宙
早川恭子:富田靖子
花山大輔:山田純大
雨宮真也:河井青葉
鈴井 環:岩田さゆり
茂木和彦:木本武宏
・
早川 調:前田旺志郎
早川 奏:田附未衣愛
雨宮路加:山口祐輝
・
一柳 隆:和田聰宏
鈴井みつ子:芳本美代子
小川絹江:藤田弓子 ほか
スタッフ
【原作】
『銀のスプーン』小沢真理(講談社「Kiss」連載中)
【脚本】
藤本明里
【演出】
木村政和
【プロデュース】
松本圭右(東海テレビ)
西 麻美(松竹)
原 克子(松竹)
竹内絵唱(松竹)
【音楽】
市川 淳
【主題歌】
高橋 優「おかえり」(ワーナーミュージック・ジャパン)
【制作著作】
松竹株式会社
【制作】
東海テレビ
ご案内
【公式サイトURL】
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ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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