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【プロ野球】

セまた全球団借金 G打線沈黙 虎と1毛差

2015年7月22日 紙面から

◇阪神2−1巨人

阪神−巨人 阪神に敗れ無言で引き揚げる巨人・原監督=甲子園球場で(七森祐也撮影)

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 セ・リーグは21日、勝率5割だった首位巨人が阪神に敗れ、勝てば勝率5割だったDeNAもヤクルトに負けたため、リーグの全チームが負け越した。全チームが勝率5割未満となるのは3日以来で史上2度目。交流戦でセが44勝61敗3分けとパ・リーグに大きく負け越したことで、異例の事態が起こっている。首位から4位までが0・5ゲーム差と混戦が続いている。

 勝負は紙一重だった。巨人は序盤の好機を生かせず、メッセンジャー攻略に失敗。首位にいながら、一夜で借金生活に逆戻り。セ・リーグの、よく言えば大混戦、悪く言えば地盤沈下を示す全球団勝率5割未満という非常事態が、今月3日に続いて2度目となった。

 原監督は「ここ一番の1本ということ。(メッセンジャーに)結果的に0点で抑えられているわけですから」と、悔しさを押し殺した。メッセンジャーに対し、4回まで6安打。逆方向狙いの打撃を徹底し、何度も好機をつくった。だが、1回に鳥谷の落球、打ちそこねの内野安打など、幸運が重なって得た2死満塁の先制機では阿部が右飛に倒れた。4回無死一、二塁ではバントシフトの裏をかいて加藤がバスターを仕掛けたが、痛恨の二ゴロ併殺となった。

 メッセンジャーとは10日に対戦したばかり。11日前には6回までに4点を奪って勝利した。この日はあと一歩で崩しきれず、川相ヘッドコーチは「尻上がりに良くなる投手。勢いに乗る前に何とかしたかったけど攻めきれなかった」と悔やんだ。無安打の4番亀井は「直球が多かったけど仕留められなかった」と自分を責めた。

 原監督は「これを重圧と考えているようでは、いい結果は出ない」と奮起を求めた。22日はカード勝ち越しをかけた一戦。阿部は「打てる時もあれば、打てない時もあるから」と切り替えを強調し、帰りのバスに乗り込んだ。 (佐藤啓)

 

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