2015年7月25日23時44分
国際平和シンポジウム「核兵器廃絶への道~被爆70年:核兵器の非人道性を見つめ、非合法化へ」(主催・広島市、広島平和文化センター、朝日新聞社)が25日、広島市中区で開かれた。核兵器を法的に禁止しようという国際社会の機運を高めるために、何ができるのかについて討論した。
基調講演では、「核使用は一般的に人道法違反」との勧告的意見を出した元国際司法裁判所裁判長のモハメド・ベジャウィ氏が「日本は世界で唯一、核兵器と原子力エネルギーの両方の被害者となった。核兵器の非人道性を強く非難し、なくす努力をする義務と責任を持つ」と述べた。
討論には作家のマックス・マッコイ氏、池上雅子・東京工業大大学院教授、小溝泰義・広島平和文化センター理事長も加わった。討論に先立ち、被爆3世で元陸上選手の為末大氏が特別講演。「戦争はある日から始まるのではなく、いつのまにか逆らえない空気がつくられる。自分が今何をしているのか知っておくことが大事だ」と語った。
会場の広島国際会議場には約300人が集まった。
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