ソウル市中浪区に住む女性(50)は、今月4日午後11時30分ごろ、オートバイに乗った2人組からひったくりの被害に遭った。矢のように素早く駆け寄った犯人らは、女性が肩に掛けていたハンドバッグをひったくり、轟音を立てて走り去った。犯人らはこの日、3時間にわたってソウル市中区、中浪区、恩平区などを走り回り、同様の手口で3回にわたりハンドバッグをひったくった。
犯行現場の監視カメラには、オートバイが走り去る映像だけが残っていたが、スピードがあまりにも早く、車種などを区分するのは困難だった。警察は犯人らが写っている監視カメラの映像約800点を全て分析し、事件発生から15日にしてようやく、犯行に使われたオートバイが日本製の1500万ウォン(約160万円)台のものだったことを突き止めた。排気量は530㏄で、下り坂の最高時速は200キロに達した。監視カメラの映像を分析したところ、犯人らは東大門区の清凉里駅から江北区のポン洞交差点までの7キロの区間を1分20秒で走破していたことが分かった。
ソウル広津警察署は、2013年6月から計5回にわたり、同様の手口で現金約460万ウォン(約49万円)を強奪したとして、P容疑者(36)とO容疑者(37)を逮捕した、と20日発表した。警察は犯行に使われたオートバイが監視カメラに数回捉えられた蘆原区で張り込み捜査を行い、両容疑者を検挙した。