MERS:韓国の6月航空旅客数、前年比10%減

中国路線の旅客は26.8%急減

MERS:韓国の6月航空旅客数、前年比10%減

 韓国の国土交通部(省に相当)が23日までにまとめたところによると、6月の国際・国内航空旅客数は中東呼吸器症候群(MERS)流行のあおりで前年同月比10.0%減少した。国際線旅客数は12.1%減の403万5256人。6月の国際線旅客数は2011年が343万人、12年が390万人、13年が414万人、14年が459万人と増加を続けていたが、今年は減少に転じた。

 先月の国際線旅客数を国・地域別に見ると、中国路線の旅客が100万3714人で前年同月の137万1224人に比べ26.8%の大幅減となった。東南アジア路線の旅客は10.6%減、日本路線は8.7%減。一方で、欧州(7.0%)や米州(2.3%)などは増加した。

 空港別では、中国人客の入国率が高い襄陽空港が5866人で前年同月比75.2%減少したほか、済州空港(マイナス53.3%)、清州空港(マイナス48.1%)も大幅減となった。首都圏の金浦空港と仁川空港もそれぞれ25.2%、9.2%の減。需要が落ち込んだことで、航空各社の平均搭乗率も前年同月の76.5%から65.3%に低下した。

 一方、上半期の国際線旅客数は3030万1928人で前年同期比13.4%増加した。上半期の実績は10年が1915万人、11年が1995万人、12年が2287万人、13年が2440万人、14年が2673万人と着実に増加している。

 国・地域別では中国(18.6%)、東南アジア(13.3%)、日本(11.3%)など大半で増加。空港別では、先月の減少幅が大きかった襄陽空港を除くほとんどの地方空港で国際線旅客数が増えた。また、格安航空会社(LCC)の分担率は10年上半期の1.8%から14年上半期には11.6%に伸び、今年上半期には13.2%とさらに拡大した。

 先月の国内線旅客数は196万人で前年同月比5.5%減少した。空港別では、仁川空港(マイナス20.8%)、麗水空港(マイナス24.3%)、金浦空港(マイナス10.6%)、済州空港(マイナス2.9%)は減少した一方、光州空港(0.2%)、金海空港(0.0%)は横ばいだった。上半期の国内線旅客数は前年同期比13.3%増の1320万人で、LCCの分担率は53.6%。

 国土交通部によると、MERSの流行が沈静化していることから7月以降は航空需要が回復しつつあるという。同部の関係者は「官民合同で需要回復に努めている」とし、外国人客を呼び戻すため、大々的な割引セール「コリア・グランド・セール」も積極的に支援すると伝えた。

世宗=チョン・ジェホ記者
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