matono - 仕事術,時間管理,生産性向上 10:00 PM
できる人はやっている、短時間で成果をあげる賢い働き方
謙虚な振りをして自慢する人がいます。「本当はもっと遊びたいんですけど、週80時間働いてるからヘトヘトですよ...」という感じです。少し変わりつつありますが、この国にはまだ忙しい自慢をする文化があります。労働時間と仕事のバランスを考えるのは難しいこと。しかし、成功している起業家や経営者は、少ない労働時間でより大きな成果をあげています。今回は、短時間で大きな成果をあげる、賢い働き方をお教えしましょう。
1. 一度にひとつの仕事に集中する
当たり前の事実ですが、人間は機械ではありません。機械のように働こうとしている人はいますが。米誌ハーバード・ビジネス・レビューでは、マルチタスクは現代の神話のようなものだと書いています。「マルチタスクをする人は、多くのことをできず、情報を見落としています。メールなどに気を取られると、大事な仕事に戻るのに時間が(平均15分)かかります。効率が約40%落ちることになります。長期記憶が落ち、創造性も減退します。複数のことを頭に貯めておける能力は、誰もが持っているものではありません」。すべてのことを同時にやろうとするのではなく、一度にひとつの仕事に集中して効率を上げれば、もっと早く仕事は終わります。仕事をひとつだけ選んで、完全にそれだけに全勢力を傾けるのです。その仕事が終わるまで、メールやFacebookなど気が散るものはスルーしましょう。
2. 専門知識や能力のある人に頼む
誰もがスーパーマンになりたがり、あらゆる分野の専門家になりたいと思っています。(少なくとも、グーグルの力を借りて)しかし、同僚やチームメンバーがすでに経験や能力を持っているのに、自分の専門外のことを調べるのは、貴重な時間の無駄遣いです。「Graziadio Business Review」によると、「約75%の社員はもっと裁量が欲しいと思っている」ので、スキルのある社員にもっと仕事や権限を委譲すれば、質の高い製品をより早く生産することができます。一人で働いている場合は、数時間でもフリーランスの専門家を雇うことを考えましょう。生産性に関して言えば、少ない投資で大きな見返りを得られます。
3. しっかり充電してから仕事に臨む
人間の体は、バッテリーのように多くのエネルギーを貯めることができますが、充電もしなければなりません。毎日ありとあらゆる決断をしていると、決断の精度が落ち始め、専門家の言うところの"自己消耗"の状態になります。エネルギーを節約するのは、怠けるのとは違います。仕事中にもっとも効率よく成果をあげるために、体を最高のコンディションに持っていくのです。したがって、週末に仕事から完全に離れたり、朝のコーヒータイムに電話が鳴っても応えなかったり、しっかりと長期休暇を取ったりしましょう。休暇から戻った時にも仕事はちゃんとあります。カフェインがないとやっていけないような頭ではなく、フル充電の状態であらゆる問題に取り組むことができるようになります。
3 Tips for Working Less and Getting More Done|Inc.
Rhett Power(訳:的野裕子)
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- ロバート・C・ポーゼン,関 美和早川書房