【豊浦】JR北海道が24日、「日本一の秘境駅」として鉄道ファンに人気がある、無人駅の室蘭線小幌(こぼろ)駅(胆振管内豊浦町)について、10月をめどに廃止する意向を豊浦町に伝えた。維持費がかさむためだが、同町は存続を求める構えだ。

 JR鉄道事業本部の幹部らが同日、豊浦町役場を訪れ、村井洋一町長に伝えた。JRはこれまで石北線金華(かねはな)駅(北見市)など4駅の廃止を来年3月のダイヤ改正時に行う方針を関係自治体に伝えており、10月廃止はそれより半年近く早い。

 廃止の理由について、JRは老朽化による維持管理費の増加などを挙げたが、ほかの4駅より早く閉める理由は説明しなかったという。同町の小川英紀副町長は北海道新聞の取材に対し、「駅周辺に民家はないが、まちにとっては重要な観光資源。廃止方針の再考を求めていく」と述べた。

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