舛添知事が下村文科相に苦言「検証委は気の抜けたビールのよう」

2015年7月24日15時9分  スポーツ報知
  • 定例会見で下村文科相に苦言を呈した舛添都知事

 東京都の舛添要一都知事(66)が24日、定例会見で、白紙に戻った新国立競技場の整備計画について近く検証委員会を設置することを発表した下村博文文部科学相(61)に、苦言を呈した。

 下村文科相は、同日の閣議後会見で新国立の整備計画について、近くアスリートや法曹、メディア関係者らによる検証委員会を文科省内に設置し、デザインの選定や総工費が膨張した経緯などに関し「9月中旬までに中間報告を取りまとめる」などと述べた。

 これに対し、舛添知事は「検証委員会は結構だが、スピードアップしないと気の抜けたビールのようになる。電光石火でやるべき。もう少し早くした方がいいのでは」と報告期限の前倒しを暗に求め、「文科省の信頼は完全に失墜しているので、それを取り戻すのは相当なこと。すでに50億円の税金を使ってしまったことの責任はどうするのか」などと案じた。

 新国立問題の責任の所在について、舛添知事は、23日の講演で「組織の長(文科相)が信賞必罰をしなければ、組織は腐りきっていく。それができなければ、長は辞任して下さい」と下村文科相の責任にも言及し、「その長を任命したのは内閣総理大臣なので、任命責任までいく」と指摘した。また同日、自身のツイッターでも「最大の責任者は文科省であり、担当役人の処分は免れない。役人一人の更迭もないのなら、国民は許さない」などとつづっていた。

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