森会長「私は大変迷惑なんです」独特の例え話に苦笑漏れる…新国立問題
2015年7月22日15時15分 スポーツ報知
2020年東京五輪・パラリンピックの組織委員会会長を務める森喜朗元首相(78)が22日、都内で行われた日本記者クラブの会見に出席。建設計画が白紙となった新国立競技場の問題について語った。
責任の所在があいまいだったことが、総工費が2520億円にまで膨張する大きな要因とされている新国立問題。森元首相は組織委の会長であると同時に、日本ラグビーフットボール協会の前会長として19年に日本で開催されるラグビーW杯を新国立で行うべく動いてきた。結局、計画見直しにより、ラグビーW杯は別会場での開催が決定。21日に都内で行われた会合では「組織委はどこで競技をするかを決めるのであって、競技場を造る立場にはない。文科省の責任は重い」と強調していた。
会見冒頭、森元首相は「まず最初に言っておきたい」と自ら口火を切り「今回のこと(新国立問題)は、こんな騒ぎになるとは考えていませんでした。私は大変迷惑なんです」。続けて「競技場は組織委が造るわけではなく、国が造り、都が協力するものです」と改めて主張した。
また、自身がラグビー協会の会長を務めていたことが、騒動が大きくなった原因とし「ラグビーW杯の方が開催が先に決まっていて、当初は日産スタジアム(横浜市)でやるつもりだったのに、五輪をやることが決まり、国立での実施を誘われた。クラウンくらいの車に乗ってたら、『センチュリーに乗りなさい』と誘われ、乗り換えたら車がパンクした感じ」。独特の例え話に、会場からは苦笑が漏れていた。