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秋田大教員メールに不正アクセス 学生ら1116人分の情報流出
秋田大(秋田市、沢田賢一学長)は24日、国際資源学部の男性教員の公用メールアドレスに不正アクセスがあり、学生ら1116人の個人情報が流出したと発表した。
秋田大によると、流出したのは、学生の氏名374件▽教職員の氏名273件▽学外の人の氏名469件▽学生の就職先49件-など。このほかに55人分の学籍番号とテストの点数が入力されたファイルも流出したが、パスワードがかけられているという。
送信した覚えのないメールが宛先不明で大量に戻ってきたことを不審に思った教員が16日、情報管理担当に連絡し、判明した。教員のメールアドレスからの不正なメール発信が少なくとも6万件確認された。
教員のメールのパスワードが何者かに不正に取得されたことが原因で、調査の結果、ロシアのサーバー経由での不正アクセスが分かったという。秋田大は「調査を継続する」として、県警に被害届は出していない。
秋田大では、4月に医学部のホームページ(HP)がシリアのハッカー集団とみられる組織に改竄され、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者、ナスララ師の演説音声が流れる設定になる被害に遭っており、危機管理の徹底を表明したばかりだった。