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【防衛白書】中国の東シナ海ガス田新施設を急遽盛り込み 「一方的な開発に抗議」

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【防衛白書】
中国の東シナ海ガス田新施設を急遽盛り込み 「一方的な開発に抗議」

 中谷元(げん)防衛相は21日の閣議で平成27年版防衛白書を報告し、了承された。東シナ海のガス田開発をめぐる中国の動きに関し、新たな海洋プラットホームの建設作業を進めている点を憂慮。「一方的な開発を進めていることに対して、わが国から繰り返し抗議をすると同時に、作業の中止などを求めている」と明記した。集団的自衛権行使を可能とする安全保障関連法案については政府・国会の検討状況を解説した。

 防衛省の当初の白書案では、東シナ海での中国のガス田開発に関して「施設建設や探査を行っている」との表現にとどまっていた。だが、自民党国防部会の要請を受けて急遽(きゅうきょ)、「海洋プラットホームの建設」という具体的文言を入れた。

 また、南シナ海での中国の岩礁埋め立てについては「急速かつ大規模な活動を強行している」と記述。国際秩序に反する海洋進出を「高圧的とも言える対応を継続させ、自らの一方的な主張を妥協なく実現しようとする姿勢」と批判した。

 安全保障関連法案については、図表を使って説明。閣議決定、与党協議、法案提出の具体的な動きを詳述した。4月に再改定した「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」は「平時から緊急事態までのあらゆる段階における抑止力および対処力を強化する」と説明した。

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