安倍首相、生テレビで1時間半「安保」オンステージ
2015年7月21日6時0分 スポーツ報知
安倍晋三首相(60)が20日、フジテレビ系「みんなのニュース」に出演した。午後4時50分ごろから、同6時20分すぎまで、異例ともいえる約1時間半の生放送出演。今月6日には、党役員会で「テレビに出たいが呼んでくれない」と話していただけに、機会を得て安全保障関連法案について、主張を大展開した。
冒頭で、各種世論調査で内閣支持率が下落していることについては「厳しい数字ですね」と力ない言葉。「残念ながら安保法制への国民の皆さんの支持が低い。理解が進んでいないことが、こういう結果になっているのかなと思う」と認めるとともに、理解を訴えた。
安保関連法案の集団的自衛権行使についての説明では、視聴者に分かりやすく説明したいとの思いからか、3つの家や、火事の炎・煙の模型を使用。家は“アメリカ家”の「母屋」と「はなれ」、さらに“日本家”だとし、「これまでは、はなれの火事で日本家に火がついて、初めて消すことができた」「今度は、はなれの火を道の上から消すことができるんです」などと必要性を力説。司会の伊藤利尋アナウンサーは、模型については「総理肝いり」と首相側のアイデアであるとした。
また、戦争に巻き込まれるとの懸念が、国民に根強い現状も念頭に置いた例え話も。「『町内みんなで協力して戸締まりをしていこう』という法案。特定の泥棒を『やっつけよう』ということではない」と今度は“防犯”に例えた。
衆院の審議については「憲法論、法律論が中心で、なかなか安保の政策論にならなかった」と振り返り、「参院審議を通じて分かりやすく説明していきたい」と強調した。