官房長官:メドベージェフ露首相の北方領土訪問中止を要請

毎日新聞 2015年07月24日 20時15分(最終更新 07月24日 21時04分)

 菅義偉官房長官は24日の記者会見で、ロシアのメドベージェフ首相が北方領土を訪問しないようロシアの大使館ルートで要請したことを明らかにした。

 菅氏は「仮に訪問すれば日本の立場と相いれない。日本の国民感情を傷つけるもので、受け入れられない」と非難した。日露両政府は今年のプーチン大統領訪日に向け、岸田文雄外相の訪露を調整しているが、メドベージェフ氏が視察に踏み切れば、今後の交渉に影響する可能性がある。岸田氏は24日の会見で「さまざまな要素を総合的に考慮し、(訪露を)検討する方針に変わりはない」と述べた。

 メドベージェフ氏は2010年と12年に北方領土を訪れた。今月18日にはロシアのスクボルツォワ保健相が色丹島を訪問している。【高橋恵子】

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