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2015年07月25日

お腹いっぱい食べたのにHbA1cが下がった訳

脂肪肝、動脈硬化、高尿酸値を何年も注意されてたという60代女性Aさん。

食事療法をどんなに頑張っても脂肪肝は少しも良くならなかったと言います。


「断食療法」希望で血液検査をしてみると

HbA1cは7.0ですでに糖尿病の域です。(6.5からは糖尿病と診断)

もう糖尿病ですよ・・・と言うと

「予備軍とは言われてましたが・・・・ついに糖尿病にもなってしまったんですね」


!???ん・・ちょっと待って。

最後に糖尿病・・・・ではありませんね。

順番がちがいます。

様々な疾患の最後に糖尿病まで発症した!って思っているようですが、逆です!

出発点が「糖尿病予備軍」ですよ!


手先が器用なスタッフの作品

糖質は使わなかったら脂肪に変わって貯蔵します。

脂肪に変換するところが肝臓なので

脂質が余ったら肝臓にも貯蔵されてしまいます。

→脂肪肝

脂質が多いと中性脂肪が増え、善玉コレステロールは低下します。

→動脈硬化

飲酒しなくても糖質が多いと尿酸値が高くなります。

→痛風


出発点は「糖質過多」で、糖質が多いと膵臓が疲弊して→インスリン分泌が低下・・・・・

で、糖尿病になったんですね。


Aさんは痩せようと、サラダばかり食べてみたり

肉や魚は食べないようにしてみたり(昔の糖尿病指導)、

食事量を減らそうとおにぎりだけ、パンだけにしてみたり

空腹を紛らわせるためにチョコを一口食べてみたり・・・・・と

まったく理論に逆行することばかりしてたので

どんどん数値は悪化していたのでした。


我慢しなくていいですよ。

お腹いっぱい食べてください!ただし糖質制限してね!となったわけです。


肉や魚、卵に納豆、根菜類や海藻類などおかずはお腹いっぱい食べて良し!

かわりにパン、麺、菓子類は一切食べちゃダメ!!

で3ヶ月・・・・・


HbA1c:7.0→6.0、

動脈硬化指数:5.5→3.5

中性脂肪:450→150・・・・・と驚くほど数値が変わったのでした。


脂肪肝、高尿酸値になった原因がちゃんと理解できると

食事を考えて食べることは、さほど難しくありません。



私のお弁当



今日はクリニックスタッフの税理士さんによるお勉強会

病院経営は皆の結束力の賜物です。


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