PR:
東京五輪まで5年…都知事VS文科相、もめてる場合?
東京都庁舎前で開かれたイベントで発表された、2020年東京五輪(左)とパラリンピックの公式エンブレム
Photo By 共同 |
2020年東京五輪・パラリンピックは24日、五輪の開会式まで5年となった。全閣僚をメンバーとする五輪・パラリンピック大会推進本部の初会合で下村博文文科相は、メーンスタジアムとなる新国立競技場の計画白紙撤回に関し、9月中旬に中間報告を取りまとめると発言。これに対し舛添要一東京都知事が「もっと早く」とチクリ。前日23日に続き、下村氏を含めて文科省に処分を迫った。
五輪の開会式まであと5年と迫った記念すべき日に、国と都の亀裂があらためて浮き彫りになった。
舛添氏は定例会見で「新国立競技場問題では失敗もあったが、みんなで力を合わせればどんな困難も克服できる。きょうをその一歩にしたい」と国との“融和ムード”を強調。だが話が、下村氏が設置した第三者機関に及ぶと表情が一変。2520億円まで膨張した原因や経緯など、中間報告を9月中旬をメドにまとめるとしたことに「もうちょっとスピードアップした方が良いんじゃないか。気の抜けたビールのような形になるのではと危惧もある」と指摘した。
さらに下村氏の責任について、「文科省の信頼は完璧に地に落ちている。責任の所在を明らかにして、しかるべき処分を電光石火で取るべき」と言及。舛添氏は、前日23日にもツイッターに「最大責任者は文科省。担当役人の処分は免れない。組織の長にその処分ができないなら、自らが辞任するしかない」と書き込んでいる。この日、重ねて下村氏に“辞任”を迫った形だ。
一方の下村氏は、フジテレビ「みんなのニュース」に出演。「辞める必要はないでしょ。(計画を)ゼロベースで見直し、その上で間に合わせることが、最大の責任の果たし方」などと反論した。
新国立の新たな整備計画は、推進本部とは別に、遠藤利明五輪相が議長を務める関係閣僚会議が策定を所管する。下村氏は菅義偉官房長官とともに副議長を務める。
舛添氏は「内閣中心の形ができ、そこに東京が協力する体制ができた。課題は山積だが、いろんなことを乗り越え、日本人の団結力を見せたい」とした。大会の両輪とも言える文科省と都の両トップが“不仲”とあっては、新国立の問題解決すらおぼつかないのではないか。
[ 2015年7月25日 05:30 ]
- Webtools & Bookmarks
- Tweet
注目アイテム
ニュース
- 東京五輪まで5年…都知事VS文科相、もめてる場合? [ 7月25日 ]
- 大会エンブレム手がけたのは「ニャンまげ」「ブーブ」生みの親 [ 7月25日 ]
- 旧国立競技場に隣接「霞ケ丘アパート」住民の立ち退き料は… [ 7月25日 ]
- どうなる新国立競技場…前回次点の豪事務所、早くも参加表明 [ 7月25日 ]
- 建築士・森山氏、旧国立競技場の復刻提案「費用増大しない」 [ 7月25日 ]
- 新国立競技場だけではない問題山積…「費用」「人」「時間」 [ 7月25日 ]
- “五輪おじさん”山田氏、新競技場は「和式のデザインがいい」 [ 7月25日 ]
- 油井さん「無事に到着しました」地球バックに宇宙初ツイート [ 7月25日 ]
- 「宇宙兄弟」原作小山氏、油井さん祝福「ぜひ体験談教えて」 [ 7月25日 ]
- 日航機墜落から30年…生存の川上慶子さん、子育てに奮闘 [ 7月25日 ]
- 銀行強盗、数回発砲も何も取らず逃走 筑邦銀行東合川支店 [ 7月25日 ]
- 近畿大開発「うなぎ味のナマズ」重、人気上々60食完売 [ 7月25日 ]
- 北朝鮮・平壌で恒例「犬肉料理大会」猛暑期の風習 [ 7月25日 ]