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【シー・シェパード】
捕鯨妨害の活動家2人拘束 デンマーク・フェロー諸島の砂浜で警察が取り押さえる(動画あり)
北大西洋に浮かぶデンマーク領のフェロー諸島で、23日、反捕鯨団体シー・シェパード(SS)の活動家が、フェロー諸島伝統の捕鯨を妨害したとして、地元警察に拘束されたもようだ。地元住民が撮影したとみられる動画には少なくとも2人の活動家が、砂浜で警察官に取り押さえられる生々しい様子が映っている。
2人のほかに、さらに複数の活動家が拘束されたとの情報もある。フランスに逃亡中のSS創設者、ポール・ワトソン容疑者(国際手配中)も自身のフェイスブックの公式ページで、活動家の拘束情報を伝えている。
フェロー諸島では、毎年6月ごろから、食用のための追い込み漁が行われており、SSが例年、活動家を派遣して、妨害活動を続けている。昨年には500人のSS活動家がフェロー諸島を訪れ、漁を妨害。うち14人が逮捕された。
フェロー諸島の自治政府は今年から、追い込み漁に関する法律を改正、悪質な妨害に対して、最高で2年の禁錮刑を科すなど、罰則を強化した。
これに対して、SSは船を3隻参加させ海と陸から妨害活動を行うことを宣言、6月中旬ごろから数十人の活動家を現地に派遣し、治安当局とのにらみ合いが続いていた。
23日の事件とは別に、これまで、追い込み漁に対する違法行為でSS活動家2人が拘束されている。