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無題

/ 2015年07月24日(金)
一日空けてまだ実感が持てない自分がいます。
先ほど明日発売の『月刊少年シリウス』が届いたんですけれども、今月のコラム、私、完全に、皆さまから「死ねクソビッチ、裏切り者、ふざけるな」と言われる前提で書いてるんですよね。長い間応援してくださっていた方からすれば、私の結婚妊娠出産なんて、きっともの凄くガッカリされて、怒られて、軽蔑されると、なぜか信じて疑わなくて、、、BBSやツイッターにも自業自得の罵詈雑言が並ぶはずだけど、それも全て受け止めなければ……と動悸と息切れで変な汗をかきながら報告させていただいたのに、まさかの「おめでとう」「よかった」「うれしい」。

……え? 私の知らないうちに、世界はこんなにも優しくなっていたというの……?

いや、もちろんモヤモヤされた方もいらっしゃると思いますし、そこに関しては、もう存分に罵っていただく覚悟は出来ていたつもりですが、そういう方も、私を罵るでもなく、優しい言葉とともに、そっと去って行かれたりなどしていて、おいおいマジか、と。
 昔はぜんぜんこうじゃなくて、なんらかの理由で私を嫌いになっていった人たちは、けっこうな確率でBBSやコメントやメールなどで、去り際にこれでもかと私に傷をつけていったので、今回なんてきっとその嵐だと思って、勝手にものすごく警戒していたんです。なのに、投げられてきたのは石じゃなく、優しい言葉や花束でした。びっくりなんてものではありません。大事なことを黙っていて、皆さまを傷つけたのは私の方なのに、勝手に身構えて警戒してビクビクする私に、皆さまは毛布をかけてくださった。皆さまの心の広さと優しさに比べ、私はなんと自分勝手で愚かだったのでしょう。壮絶な自己嫌悪……。

こんなことならはじめから報告しておけば良かったとも思うのですが、彼氏の獲得にはじまり、出産に至るまで、とにもかくにも不安の連続で、とてもじゃないけど他人様に、親族にすら報告できる心境ではなくて。昨日、ツイッターで「一緒にお祝いしたかった」と言っていただいて、目から鱗でした。本当にその発想はなかった。というか、宝物を手に入れたと思ったら常にそれを失うことばかり考えてしまう性質なので、妊娠がわかったときは、特に、嬉しさと共に「もしも何かあったら」という不安の波がぐんぐん押し寄せてきて、

「もし報告してから残念なことになったら、それも報告しなければならない」「そうしたらずっと気を遣わせるし私もつらいだろうな」「やっぱり悲しいことは私の心の中だけにしまっておきたい」「でもなぁ……」

とグルグルグルグル考えこんでしまってお腹が張って出血し、「とりあえずこの腹の中の人を無事に外に出そう」と決めて、なんとか無事に産んだ我が子は呼吸が上手くできずに保育器の中。
それからは、「とにかくこの人がもう少し安定するまで……」と過ごすうちにズルズルズルズルと報告が遅れてしまいました。気に掛けてくださっていた方を裏切る形になり、本当に申し訳ありませんでした……。
あと彼氏も作ってすみません、、、そのあたりの流れもシリウスの『小明のアイドル地獄変』で書いてきたので、単行本化の際は、もし良かったら読んでみてください、、

最近は息子の体重も増え、だいぶ安定してきたので、外に出る仕事も少しずつ増やしているところです。私が母親なんて本当にお気の毒ですが、産まれてきて良かったと思えるように母ちゃんがんばらなくちゃ。
そして、このような非処女の経産婦というアイドル的に無価値に等しい存在となった私に優しい言葉をくださった寛大な皆さまに、心からの感謝を。そして傷つけて本当にごめんなさい。
最後まで読んでくれてありがとう、明日からはまたしょうもないブログに戻ると思います。それでは、おっぱいおっぱい。


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