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東京五輪 エンブレムは「T」をイメージ
7月24日 19時34分

東京五輪 エンブレムは「T」をイメージ
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東京オリンピックの開幕まで5年となる24日、大会のシンボルとなる公式エンブレムが発表され、「TOKYO(東京)」など3つのことばの頭文字「T」をイメージしたデザインとなりました。
大会の組織委員会がデザインを決める公式エンブレムは、大会のシンボルとして、競技会場や開催都市の街じゅう、記念グッズなどさまざまな場面で使用されます。
東京オリンピックとパラリンピックのエンブレムの発表は24日夜、東京都庁前の広場で、大勢の市民が見守る中、関係者や若手アスリートなどが出席して行われました。このうち、オリンピックのエンブレムは、「TOKYO(東京)」「TEAM(チーム)」、それに「あした」を意味する「TOMORROW(トゥモロー)」の3つのことばの頭文字の「T」をイメージしたデザインとなりました。
また、5年後の8月25日に開幕するパラリンピックのエンブレムは、「平等」を意味する「=(イコール)」をイメージしています。
2つのエンブレムは、同じ理念で作られていて、すべての色が集まって生まれる色の黒で「多様性」を表現し、さらに大きな円で「1つになった世界」を、そして日の丸のような赤い円で、「ひとりひとりのハートの鼓動」を表しているということです。
エンブレムについて、組織委員会のスポーツディレクターで陸上ハンマー投げの室伏広治選手は「遊び心のあるすばらしいデザインだと思う。5年後の大会が、若いアスリートにとって活躍できる場であってほしい」と話していました。

選考の過程

2020年東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムは、組織委員会が指定したデザインコンテストで受賞歴のある個人を対象に、去年9月から募集が始まり、104件の応募が寄せられました。
審査委員会で選考が行われ、審査委員は1972年札幌オリンピックのエンブレムのデザインを手がけたデザイナーの永井一正さんなど8人が務め、組織委員会のスポーツ・ディレクターを務める室伏広治選手もオブザーバーとして加わりました。
選考の結果、デザインは去年11月に内定し、IOC=国際オリンピック委員会などの承認を受けて、東京オリンピックの開幕まで5年となる24日に発表されました。

五輪エンブレムとは

オリンピックの大会エンブレムは、大会の組織委員会がIOC=国際オリンピックの了承を得て独自にデザインを決めることができます。
エンブレムは、それぞれの大会の象徴として、開催都市の街なかや競技会場などさまざまな場面で使用されるほか、大会の収入源の1つにもなる記念グッズなどにも使われます。また、オリンピックが商業的に成功を収めた転機とされる1984年のロサンゼルス大会からは、公式スポンサーにエンブレムの独占的な使用権が与えられ、スポンサー企業が商品の宣伝や広告などでエンブレムを使えるようになりました。
大会エンブレムの発表により、招致活動などこれまで採用されていた桜の花をモチーフとしたエンブレムは使われなくなります。

過去のエンブレムは

大会エンブレムはそれぞれのオリンピックの象徴として独特のデザインが採用され、大会を彩ってきました。
51年前の東京大会ではデザイナーの亀倉雄策さんのデザインが採用され、日の丸をイメージした赤い円の下に、金色で五輪のマークをあしらったシンプルなものでした。
最近では、2008年の北京大会は「踊る北京」をコンセプトに、赤を背景に人が走る様子をハンコで押したようなデザインで、「北京」から取った漢字の「京」の字や「文化」の「文」の字を連想させるユニークなものでした。
前回のロンドン大会では開催年の「2012」をデザイン化したもので、ピンク、青、緑、オレンジの4種類が作られました。史上初めてパラリンピックのエンブレムを兼ねたデザインとなりました。
来年のリオデジャネイロ大会では、ブラジルの国旗の黄・緑・青を取り入れ3人の人が手をつないだ様子がデザイン化されています。
組織委員会によりますと最近は、オリンピックの大会エンブレムと同じコンセプトで、パラリンピックのエンブレムも作成されることが多いということです。

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