伊方原発:3号機耐震、1000ガルでも確認

毎日新聞 2015年07月24日 14時09分

 ◇四国電力、中村・愛媛県知事に

 四国電力が再稼働を目指す伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の耐震対策について、四電の柿木一高・原子力本部長は24日、中村時広・同県知事と会談し、「1000ガル(ガルは加速度の単位)の揺れに耐えられることを確認した」と報告した。原子力規制委員会が認めた基準地震動(想定する最大の地震の揺れ)は650ガルだが、中村知事は四電に「基準を上回る揺れ対策の徹底」を求めていた。

 四電は2013年7月、基準地震動を570ガルとして規制委に安全審査を申請。しかし、原発近くを中央構造線断層帯が走っていることを指摘されたため、650ガルに引き上げ、規制委から新規制基準に「適合」しているとの承認を得た。一方で四電は、中村知事の求めに応じ、570ガルの約2倍となる1000ガルまで重要設備が耐えられるよう、自主的な取り組みを進めていた。

 四電の報告に中村知事は「対応は評価したい。県の専門部会で精査したい」と述べた。【伝田賢史】

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