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オウンドメディアの記事がどうすればSmartNewsに載るのか? 中の人が教えてくれた! | 単発記事 | Web担当者Forum
オウンドメディアを運営していたら、Yahoo!ニュースやSmartNewsなどのニュースサービスに取り上げられることで、爆発的なPVを稼ぐことができたり、今までリーチできなかったユーザー層にリーチできたりといったメリットがあります。
しかし、ニュースサービスに取り上げられることは、簡単ではありません。
そこで今回は、「あなたのオウンドメディアの記事がどのような場合にSmartNewsに載るのか」を、スマートニュースの広報も務めるマーケティングディレクターの松岡さんが教えてくれました。
また、スマートニュースが登壇するイベントの情報を記事末に掲載していますので、そちらも要チェックです!
オウンドメディアの記事でもクロールされていれば、スマニューに掲載される!
スマートニュースで働いていると、
SmartNewsで取り上げてもらえませんか?
なんて相談を、企業の広報担当者さんやオウンドメディアを運営している皆さんから非常にたくさん受けます。
でも実は、そんなご相談をいただかなくても、オウンドメディアかどうかに関係なく、そもそもクロール対象に入っていて、なおかつ良いコンテンツであれば、SmartNewsに掲載される可能性があるのです。
以前にWeb担当者Forumに掲載された記事「SmartNewsのニュース選定のアルゴリズムってどうなってるの? 裏側を聞いてきた」でも紹介したように、「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」ことがスマートニュースのコンセプトだからです。
SmartNewsでは、「良いコンテンツ」かどうかは基本的にアルゴリズムで判断していますが、そのなかに注目度判定というものがあります。注目度判定といってもいろいろな指標があるのですが、たとえば次のようなものがあります。
- ソーシャルメディア上でどのくらい反応があるか
- SmartNewsで実際に配信したときに、ユーザーの反応がどれぐらいあるか
たとえば、SmartNewsで配信した情報に対するユーザーの反応は、
- 情報をタップしたのか
- タップしたがすぐ戻ったのか
- スクロールしてじっくり読んだのか
といったユーザー行動をデータで判断し、その集合知から話題のニュースを判断しています。
また、SmartNewsでは通知機能を朝昼晩にセットされている方が多いので、7時・12時・18時でそれぞれユーザーが増えるのですが、そのタイミングに合わせてニュースを配信されるメディアも多いです。
その時間帯は利用ユーザー数も多いのですが、その分各メディアが記事を出すことにより競争も激しいので、媒体の特性をみながら記事を投稿するタイミングも検討してみるといいかもしれません。
水色:SmartNewsの利用率 黒:Androidユーザー全体
上図はSmartNewsの時間帯別利用率(平日)をAndroidユーザー全体の数値と比較したものですが、朝昼夜、それぞれ利用タイミングが大きく上がっていることと、夜でも急に利用が落ち込むことなく、就寝まで頻繁に利用されていることがわかります。
スキマ時間にチェックするだけでなく、まとまった時間に今日のニュースを振り返ったり、気になったニュースを深掘りしている様子が垣間見られます。
SmartNewsへの情報掲載にあたって、事前に表示の可否を相談することはできませんし、当社のスタッフが何らかの意図をもって表示の可否や取り上げ方の強弱を決めることはありません。
SmartNewsでは検索エンジンと同様の仕組みでクロールを行っていますので、事前登録などは基本的に不要で、アルゴリズムによって記事を評価して、表示する情報を決定します。
ちなみに、検索エンジンと同様の仕組みであるため、robots.txtも使えます。つまり、スマートニュースへのコンテンツ表示を避けたい場合、robots.txtなどを用いて外部からのクロールをブロックすることでオプトアウトが可能なのです(オプトアウトについての詳細はスマートニュースの解説を参照)。
SmartFormatに対応するといいことがあるかも
事前登録は不要だというものの、立ち上げたばかりのサイトでまだクロールされていない場合や、ページでの表示方式がSmartNewsのシステムに適していない場合は、残念ながらSmartNewsには表示されません。
しかし、そういう場合でも、担当者さん側でできることがあります。
それは、当社の推奨RSSである「SmartFormat」に対応することです。それによって、
- クロール開始の高速化やSmartモード上での表示最適化
- 関連記事の設定
- 記事の出し分け(二次配信記事の排除など)
- 媒体運営者による広告表示(100%媒体運営者の収益)など
ができるようになります。仕様はSmartFormat 仕様に公開しているので参照ください。
実際、SmartNewsで上位の閲覧実績を有する媒体のほとんどが、「SmartFormat」に対応しています。
また、SmartNewsのアプリ上で実際にどう表示されるかをプレビューで確認できるValidatorも用意しているので、まずはこちらで確認してみてください。
- http://ift.tt/1TRw300
SmartFormatはRSS2.0またはAtomに準拠した書式で、それらの基本的な要素といくつかのSmartNews専用拡張タグで構成されています
ただし、これもよく聞かれることではあるのですが、SmartFormatに対応したり、Validatorで検証したりするだけで、SmartNewsに掲載することが保証されるわけではありませんので、ご注意を。
スマートニュースに「リリースを送る」と記事が掲載されることがある?
また、これも非常に多いのですが、スマートニュースに直接リリースを送ってこられる方がいらっしゃいます。
しかし、スマートニュース自体がニュースを書くわけではなく、コンテンツはあくまでアルゴリズムによって選定されますので、当社にリリースを送られても、それがそのまま載ることはありません。
ただ、企業サイト内で公開されていて、リリースそのものの評価が高い場合は、そのままニュースとしてSmartNewsに掲載されることもあり得ますし、リリースをもとに、媒体社が取り上げた記事が掲載されることもあります。
一方、どのような記事が実際にSmartNews上で掲載されているか、常にチェックしてリリース作りに参考にしている広報の方もいらっしゃるようです。
直接リリースを当社に送るよりも、情報掲載という意味では可能性が高まると思います。
チャンネルプラスへのメディア登録は……厳しい条件アリ
オウンドメディアをお持ちの方でさらに多いのが、「チャンネルプラスに登録したい」というリクエストです。
残念ながら、こうした依頼にも、ほとんどお応えできていないのが現状です。
というのも、現在このチャンネルプラスに関する協業の目途として、次の2つが基準となっているからです。
- SmartNews上における標準チャンネルへの表示実績(月間100万閲覧を超える実績が目安)
- 毎日(365日)十数本以上のコンテンツ更新頻度
こうした実績をもとに、当社よりチャンネルプラス開設をメディアパートナーにご提案をさせていただくというアプローチをとっています。
なぜチャンネルプラスには厳しい基準を設けているのでしょうか。それは、ユーザーにとっての「体験」を重視しているからです。
SmartNewsを利用されるユーザーは、「大量のコンテンツから厳選された良質な記事を見る」体験に慣れているので、いざチャンネルプラスを開いても、記事本数が少なかったり、他のチャンネルと比べて記事の質が低かったりすると、チャンネルプラスを運営している媒体そのもののブランドイメージが大きく損なわれかねません。
だから、チャンネルプラスの開設にはニュースの量と質をしっかりと吟味しているのです。
ちなみに、チャンネルプラスに関しては、新しい取り組みを7月から始めています。
それは、エン・ジャパンさんによる一社提供のスポンサードチャンネル「キャリア」です。
そもそもスマートニュースではこれまでも媒体ごとではなく「映画」「野球」といったトピックごとのチャンネル開設を進めていましたが、「キャリア」に関するニーズの高まりと、将来的に転職を検討するであろうユーザーとのエンゲージメントの向上を図りたいというエン・ジャパンさんのニーズに合致することから、「スポンサードチャンネル」という枠組みの第一弾としてスタートしました。
このチャンネル内に表示される広告はエン・ジャパンさんのものだけですが、チャンネルで表示されるコンテンツ(記事)は、直接の競合となる企業のオウンドメディアの記事も多数含まれています。
もともとエン・ジャパンさんは、CMやオウンドメディアをはじめ、非常に多くの独自コンテンツを持っており、そうしたコンテンツを幅広く見てもらいたいという要望からできたチャンネルです。
もともとオウンドメディアやメディアのタイアップコンテンツを、ランディングページとする広告をいただくことは以前からありましたが、最近ではかなり需要が高まっています。エン・ジャパンさんの場合は、豊富なオウンドコンテンツに加え、中長期的なユーザーとのエンゲージメントを高めていきたいという背景から、今回の取り組みにつながりました。
また始まったばかりですが、実際に取り組まれているエン・ジャパンの田中さんに登壇いただいて「キャリア」スポンサードチャンネルについてもお話しいただくイベントを7月30日に開催予定です。興味がある方は、そちらにもおいでいただければと思います。
このスポンサードチャンネルは各トピックに一社限定ということもあり数がかなり限られるのですが、すでに多くの引き合いがあり、他にも決定しているトピックがあります。
一人ひとりに記事が「パーソナライズ」されて表示されて……いません!
あともう1つあります。「パーソナライズしてますよね」とよく言われるのですが、実は、現時点ではパーソナライズはしていません。
SmartNewsは前述のように、いま話題のニュースを取り上げて、隣の人と共有できるような共通の話題について発見できるような場にしています。
だから、パーソナライズはせず、皆さんに同じニュースをお届けしているのです。
とはいえ、毎日200万人以上の利用データも活用しながらニュースの評価を常に更新していますので、ユーザー特性が少し異なるiOSとAndroidでは、ある時点で掲載されているニュースが少し異なるということは、起こりえます。
また、SmartNewsには先ほども紹介したように、チャンネルプラスという仕組みがあります。これは、自分の好きな特定のメディアのコンテンツを読みたいユーザーに向けて、メディアパートナーとスマートニュースが共同で開設する専用コンテンツチャンネルです。
現在は90以上のチャンネルプラスがありますが、「巨人」「阪神」「EXILE」といったこれらのチャンネルプラスをお好みで登録したり、チャンネルの順番を入れ替えたりすることである意味自分好みにカスタマイズされている方は数多くいらっしゃいます。
そういう意味では、人によって異なる部分はあります。
最近だと「読書」チャンネルは2週間で登録が10万人を超えるなど、かなり好評を博しています。先日は芥川賞・直木賞の速報もチャンネルで実施しましたが、ピース又吉さんの「火花」による芥川賞受賞(羽田圭介さん「スクラップ・アンド・ビルド」と同時受賞)のニュースはかなり閲覧されていました。
また、米国版(2014年10月開始)やインターナショナル版(2015年2月開始)などを、英語でのニュース閲覧のために利用されている日本の方も、実は結構いらっしゃいます。
SmartNewsでは、オウンドメディアなのかメディアなのかなどには関係なく、基本的にはアルゴリズムが良いコンテンツだと判断したものが掲載されます。
ですから、「SmartNewsに載る」ことを目指すのではなく、「多くの人に読まれるコンテンツや良い情報を提供する」ことをぜひ心掛けてもらいたいと思います。
スマートニュース+Web担のセミナーを7/30に開催します!
(スマニューオフィス訪問&懇親会付き)
本記事を執筆したスマートニュースとWeb担がコラボしたイベントを開催します。
ぶっちゃけディスプレイ広告ってどうなの?
をテーマにスマニュー×花王×アドビ×エン・ジャパン×Web担がデジタル広告の未来を語らいます。
第1部では、スマートニュースとエン・ジャパンが全く新しい広告の活用事例を紹介します。また、セミナー終了後は、スマートニュースの本社内を見学できます。
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum – 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト – SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:オウンドメディアの記事がどうすればSmartNewsに載るのか? 中の人が教えてくれた! | 単発記事 | Web担当者Forum
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