右ボタン

経済経済keizai

  • 印刷
鮮度を保持できる巨大冷蔵庫でタマネギを手にする新家春輝さん=南あわじ市榎列上幡多、新家青果
拡大
鮮度を保持できる巨大冷蔵庫でタマネギを手にする新家春輝さん=南あわじ市榎列上幡多、新家青果

 出荷時期が4月中旬~6月中旬に集中する新タマネギで、兵庫県洲本市五色町の青果卸、新家(しんけ)青果(新家春輝社長)は、鮮度を長期間保持できる特殊冷蔵庫を活用、9月中旬まで出荷できる態勢を整えた。「夏にサラダで楽しめる」と好評で、出荷量を年々増やしている。(大月美佳)

 同社は2003年設立。従業員30人。

 わせ種の新タマネギは甘くて柔らかく生で食べやすいが、日持ちがしないのが難点。「生であっさり食べたい真夏に出荷できる新タマネギはなかった」(新家社長)という。

 そこで注目したのが、島根県のメーカーが製造した特殊冷蔵庫。棚に高電圧をかけて微振動を与え続けることで、素材を凍らせずに長期保存を可能にしていた。メーカーまで足を運び、実際の性能を確かめた上、導入を決めた。

 2010年12月、南あわじ市榎列上幡多(えなみかみはだ)に事業所を開き、2400トンのタマネギを貯蔵できる特殊冷蔵庫を設置。農家にも栽培方法を工夫してもらい、新タマネギを貯蔵した。

 サラダの需要が高まる7、8月でも劣化せず、11年に30トン、12年に70トン、13年は「さらだちゃん」と商品名を付け、約30軒の農家と契約して170トン本格出荷。14年は250トンに増やす予定という。

 同社は島内の農家約200軒とタマネギの取引がある。新家社長は「販売努力を重ね、利益を農家に還元したい」としている。同社TEL0799・32・0024

  

経済の新着写真

経済の最新
チェックした記事

チェックした記事 チェックした記事

記事選択ボタン

記事選択ボタン

記事選択ボタン

閉じる

  • ログイン
  • 新規申込
  • 紙面を見る
  • 全ての地域版
  • 記事データベース
  • 文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

ヘルプ

閉じる