それにしても最近は、犯人が60代以上の事件が目立つが……。
「若い頃は仕事などで遠い場所に住んでいますが、定年後、故郷に戻り兄弟が顔を合わせる機会が増える。また高齢になるほど性格は頑固になりがち。特に、幼少期に厳しくストレスを与えられて育てられたタイプはそう。衝動的な行動に走りやすいのです」(長谷川氏)
小さい頃の家庭環境が下地にあるとはいえ、命がけのケンカやトラブルなど真っ平ごめん。リスキーな人物に対して、どう対処すべきか。
「無理して親族と接する必要はありません。不快な思いをすることが分かっていれば、故郷に戻らないこと。法事などにも“行かないと決める”勇気が必要です。それでも、意見が食い違う問題が発生した際は、親族間で解決しようと思わない。専門家、弁護士などに相談し、必ず第三者に間に入ってもらうことです」(長谷川氏)