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同窓会ブーム 10倍楽しむ方法は

7月23日 17時50分

木村祥子記者

今、空前の同窓会ブームと言われています。皆さんの中にも「最近、同窓会に行ってきた!」という人がいらっしゃるのではないでしょうか。
SNSなどで、10年以上会っていない、小学校や中学校時代の友達などを簡単に探せるようになったことも、同窓会ブームの1つとも言われています。
友達や初恋の人との久しぶりの再会にワクワク、ドキドキする一方、なかなか気乗りがしないという方もいらっしゃると思います。
同窓会を10倍楽しむ方法とブームの背景などについて、生活情報チームの木村祥子記者が解説します。

同窓会に潜入!

今回取材したのは今月4日に開かれた横須賀市立追浜中学校の同窓会です。
会場は横浜市のホテル。
28年前の卒業以来初めてとなる同窓会で、106人が参加しました。

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久しぶりの再会を果たした人が多く、それぞれのテーブルでは卒業アルバムをネタに思い出話に花が咲き、会場は熱気にあふれていました。
当時はあまり勉強をしなかったけれど、今は頑張って会社の「専務」に出世した男性。体育祭で応援団長として大活躍した男性は、現場一筋25年のベテランの大工さんに。そして、男子生徒の誰もがあこがれたマドンナの女性は、今も変わらず美しい、1児のお母さんになっていたりして。中学時代の写真と今の姿を見比べながら盛り上がっていました。
そして、会場の中でひときわ注目を集めていたのが、野球部で活躍していた男性でした。EXILEのATSUSHIさんのようないでたちで会場に現れ、異彩を放っていました。しかし、いかめしいサングラスを外すと、中学時代の面影そのままのかわいらしい目鼻立ちで、同級生たちの笑顔を誘っていました。
そんな楽しい同窓会ですが、参加するにあたり、皆さんの中にはいろいろと悩みがあることも分かりました。

同窓会のお悩みは?

NHKがアンケートを行ったところ、「何を着ていけばいいのか分からない」「自慢話を聞かされて嫌な思いをした」などの悩みが多く寄せられました。
追浜中学校の同窓会に参加した冨樫千里さんもその1人でした。

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中学時代はソフトボール部でキャプテンをしていたという冨樫さん、当時のメンバーとの再会が楽しみでした。中でも、いちばん会いたいと思っていたのは初恋の相手。しかし、冨樫さんは、子どもがまだ3歳と小さいため、育児に奔走する日々です。
動きやすい洋服しか持っておらず、同窓会に何を着て行こうかと悩んでいました。

同窓会ファッションは“やりすぎず、やらなすぎず”

悩みを解決すべく、スタイリストの中村薫さんに同窓会ファッションのポイントを聞いたところ、「同窓会は、普通の結婚式のフォーマルよりは、カジュアル感とか抜け感をプラスするとバランスがいいと思う。“やりすぎず、やらなすぎず”が大切だ」とアドバイスしてくれました。

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また、中村さんによりますと、特に女性は体型などを気にしてすっきりして見える黒っぽい色の服を選びがちだが、ブラウスやジャケットなど上半身に白やオレンジといった明るい色をもってくると顔の表情が明るく見えたり、華やかな印象になるということです。
どうしても明るい色の服に抵抗があるという人は、ハンドバックやネックレスなどの小物の色合いを明るくするだけでも印象が変わるということです。

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一方、男性については、何よりも大切なのは「清潔感」。
スーツよりも明るめのシャツやポロシャツがおすすめで、シャツには、ぱりっとアイロンをかけると清潔感がアップするので忘れないでくださいということでした。

同窓会メイクは“2番目”を目指せ!

続いて、メイクについても専門家からアドバイスを頂きました。
女性向けのファッション雑誌などで活躍するメイクの達人、山本浩未さんです。同窓会でウケがよいメイクの秘けつを紹介した本も出版しています。

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山本さんがすすめる同窓会メイクのポイントは、ずばり、「2番目に注目される存在を目指す」、だそうです。
というのも、1番を目指そうとすると、ついつい気合いが入りすぎ、化粧が濃くなりがちだからだそうです。
大切な要素は、やはり「色」です。
特に「白、黒、赤」を意識することだそうで、大人になると、この3つの色が顔から失われるため、きちんと補うことが大切だということです。
まず、肌のベースとなる「白」。
下地の上からコンシーラーを使って、目や鼻の周りなどのくすみを丁寧に消すことが大事です。
次は、目のまわりに使う黒。
顔立ちが緩んできた大人には、特に眉は重要です。
ペンシルでは無く、ブラシに水を含ませて、アイブロウパウダーで太めの眉にするのが今風だとか。
また、マスカラを下まつげにもつけると、目元が生き生きとした印象になるそうです。
そして、最後は赤。
口紅は発色の良いキレイな色を。そして、チークも重要で、学生時代のような血色を取り戻し、若々しい印象を与えるそうです。

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いざ、同窓会へ出陣!

同窓会の日程が決まってから毎日30分、フラフープを使ってウエストを引き締めるエクササイズに励んだ冨樫さん。いよいよ、同窓会当日を迎えました。
冨樫さんは、楽しみにしていたソフトボール部の仲間たちとの再会を喜んでいました。そして、お目当ての初恋の相手とも無事(?!)再会を果たしました。当時、手をつないでデートした話をしているときの2人の照れた様子。とてもほほえましい光景でした。

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同窓会の幹事を代行する会社も

また、NHKのアンケートでは、悩みとして、「幹事が大変だった」という回答も多く寄せられました。
その大変な幹事業務を代行してくれる会社が東京・千代田区にありました。

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この会社では、同窓会の出欠や会場の手配、会計なども一手に引き受けてくれます。それだけでなく、同窓会を開く際に幹事が最も苦労する「出欠確認」も、同窓会ごとに専用サイトを作り、代行してくれます。転居などで連絡がつかない人も同級生たちが目撃情報などをサイトに書き込み、探し出します。
社長の真田幸次さんは、みずから同窓会の幹事を引き受けたときの苦労から、6年前にこのビジネスを立ち上げました。今では毎週末、同窓会の依頼でいっぱいだということです。

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冨樫さんが参加した追浜中学校の同窓会もこの会社が全面サポート。同窓生たちは、受付や会計、写真撮影などから解放され、心ゆくまで再会を楽しめたと言います。ちなみに、今回の同窓会の場合は出欠、会場手配、飲食代、2次会の会場予約・誘導まで含めて1人当たり7500円でした。

同窓会を10倍、楽しむには

この会社によりますと、同窓会を楽しむ必須アイテムは2つあるということです。
まず1つは名札です。
思い出話をしているのに、相手の名前だけがなかなか思い出せないという経験をした方は多いと思いますが、名札があれば安心です。
もう1つは写真や卒業アルバムだそうです。
今回も、この会社は、各テーブルに思い出の写真を準備しました。話題のきっかけ作りにはもってこいかもしれません。
また、注意すべき点も聞きました。
それは、久しぶりの再会でお互い気持ちよく会話を弾ませるためにも、男女ともに『見た目をけなす』ことは絶対にやってはいけないということでした。
これから夏休みやお盆に帰省して同窓会に参加する予定があるという人も多いかもしれませんが、ぜひ、これを参考によい再会を楽しんでください。


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