[PR]

 大阪府内の山口組系暴力団が事務所近くのコンビニエンスストアの駐車場をただで使っているとして、府公安委員会は23日、府暴力団排除条例に基づき、使用をやめるよう50代組長に勧告した。組幹部は「コインパーキングは金がかかる。24時間人がいるコンビニなら車にいたずらされる心配もなく、防犯上安全と思った」と話しているという。

 府警捜査4課によると、この暴力団は昨年10月~今年6月、コンビニ店の30代の男性店長から店の駐車場を無償で借りていた。駐車スペースは10台分以上あり、組員の車がいつも数台止まっていたという。府公安委は同条例が禁じる暴力団への利益供与にあたると判断。店長にも提供をやめるよう勧告した。

 客として訪れていた組員と店長が親しくなったことがきっかけといい、店長は「店のオーナーに無断で7年ほど前から貸していた。何かトラブルがあったときに解決してもらえると思った」と話しているという。