Updated: Tokyo  2015/07/24 11:24  |  New York  2015/07/23 22:24  |  London  2015/07/24 03:24
 

ギリシャの次の運命の日は8月20日-改革法制化で協議開始へ

Share Google チェック

  (ブルームバーグ):ギリシャ議会が23日午前4時、財政改革法案の第2弾を可決したことで、チプラス政権にとってギリシャの運命を左右する次の最重要日は8月20日となる。同日が期限の欧州中央銀行(ECB)への約32億ユーロ(約4360億円)の支払いを履行するには、新救済策をその日までにまとめなければならない。

改革法制化で債権者側が求めていた条件は満たされ、第3次ギリシャ救済をめぐる公式協議開始に道が開かれた。欧州連合(EU)欧州委員会とECB、国際通貨基金(IMF)の債権者機関の代表者が24日にアテネ入りし期間3年の救済策の協議を始める予定だと、ギリシャ政府当局者が述べた。

匿名の同国政府当局者によると、第3次救済が期限までにまとまらない場合に備え、デフォルト(債務不履行)回避のための再度のつなぎ融資の可能性を欧州委が検討している。ギリシャは既に70億ユーロのつなぎ資金を今月得た。同委のモスコビシ委員(経済・財務担当)は22日、別の短期融資が必要か判断するには時期尚早だと記者団に話した。

ギリシャ議会(定数300)は改革法案を賛成230、反対63で可決した。同法案にはEUの銀行再建・破綻処理指令(BRRD)を国内法に導入することなどが盛り込まれている。与党の急進左派連合(SYRIZA)からは36人が造反したが、先週の改革法案採決での39人を下回った。

原題:ECB Deadline Looms for Greece as the Troika Heads Back to Athens(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:アテネ Eleni Chrepa echrepa@bloomberg.net;アテネ Nikos Chrysoloras nchrysoloras@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Alan Crawford acrawford6@bloomberg.net Richard Bravo, Ben Sills

更新日時: 2015/07/24 02:59 JST

 
 
 
最新のマーケット情報を携帯でご覧いただけます。ぜひご利用ください。