07月23日 14時06分
東京都教育委員会は、来年4月から都立の中学校などで使用する歴史と公民の教科書について「新しい歴史教科書をつくる会」の元メンバーらが執筆した「育鵬社」の教科書を採択しました。
中学校の教科書は通常4年に1度改訂され、東京都教育委員会は23日、来年4月から都立の中学校や特別支援学校など、あわせて35校で使用する教科書について審議しました。
そして教育委員らによる投票の結果、歴史と公民の教科書については、視覚障害のある生徒が通う特別支援学校を除くあわせて32校で、「新しい歴史教科書をつくる会」の元メンバーらが執筆した「育鵬社」の教科書が採択されました。
このあと東京都の中井教育長は、報道各社に対し「各教育委員の判断の結果であり、採択の理由は後日、公表する」と述べました。
また育鵬社の真部栄一教科書事業部長は「教材としての完成度を高めたことが評価の要因と考える。
前回に続き採択されたことに感謝する」と話しています。
この教科書をめぐっては、採択しないよう求める請願やおよそ2500人分の署名が寄せられていて、「中高一貫校有志の連絡会」は「きわめて偏った政治的な主張に傾いた教科書であると各方面から批判されており、手続きのやり直しを求める」などとする抗議文を都教育委員会に提出しました。
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