津久見市の保戸島は25日、終戦直前に国民学校の児童ら127人が犠牲になった「保戸島空襲の日」を迎える。70年の今夏、島の子どもらが追悼の歌「あの日を忘れない」を作った。25日にある式典で、児童・生徒が歌い上げる。

 この春、保戸島小に三度目の着任をした諫山義弘校長(58)が「悲劇の記憶が風化しないよう歌い継げたら」と「保戸島空襲の歌」づくりを発案。歌詞にどんな言葉を盛り込むか全児童4人に提案してもらい、諫山校長が原詩として整えた。

 メロディーを託されたのは1年生男児の父親でPTA会長の神崎公宏(まさひろ)さん(48)。地元漁協に勤務するかたわら、津久見市のライブハウスなどで音楽活動を続けている。妻の美奈さん(47)のアドバイスをもらいながら仕上げた。