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■村山富市元首相

 (戦後50年の村山談話では)過去の過ちを歴史的な事実として率直に認めて、悪かったことは悪かったと謝罪した。そして「過ちは繰り返しません」という決意を込め、「平和憲法を守って平和と民主主義、国民の幸せを大事にする国にしていきます」ということを世界に誓った。

 村山談話は村山個人の談話ではない。日本国民全体の気持ちを代弁する意味であの談話を出した。だから後継内閣も村山談話を継承した。(戦後70年談話を出す考えの)安倍晋三首相は、過去のことはあまり語りたくないという気持ちじゃないかと思う。

 村山談話は、謝るのが目的ではなかった。過去をしっかり踏まえて反省をして、2度と過ちは繰り返さず、これからの日本の生きる方向性を了解してもらおうという思いで出した。その趣旨はしっかり踏まえてほしい。(記者会見で)