【シドニー=高橋香織】ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は23日、政策金利を0.25%下げ年3%とした。利下げは6月に続き2回連続。主要輸出品の乳製品の価格が1年前に比べ4割下落し、経済成長率は年2.5%に減速している。ウィーラー総裁は声明で「追加緩和があり得る」と述べ、緩和姿勢を維持した。NZドル相場については「一段の下落が必要」と指摘し、通貨安を誘導して輸出を底支えする構えだ。
市場は年末までに1~2回の追加利下げを織り込んでいる。4~6月期の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同期比0.3%と中銀の目標(1~3%)を下回り、利下げ余地はある。
NZは2014年3~7月に計1%利上げした後、今年6月に11年3月以来の利下げに踏み切った。
ウィーラー、NZ、ニュージーランド