成功すれば、支持率20%上昇は間違いない! 安倍政権が画策する「金正恩との首脳会談」→「拉致被害者奪還」のシナリオ

2015年07月18日(土) 歳川 隆雄
upperline

横田めぐみさん娘の来日計画が浮上

内閣支持率の下落に歯止めをかけたい官邸サイドが模索するのが、「外交成果」による相殺戦略である。首相の外交ブレーン、谷内正太郎国家安全保障局長は16日午前、日本航空(JAL)21便で中国・北京に向け発った。

18日までの北京滞在中に楊潔篪国務委員(副首相級・外交担当)らと会談し、9月4日前後の安倍首相の訪中・習近平国家主席との首脳会談実現のための予備交渉である。だが、安倍・習近平会談では点数を稼げない。

注目すべきは、当初の谷内訪中にはなかったその後のモンゴル訪問が出発前日に急きょ発表されたことである。谷内氏は18日夜首都ウランバートルに入り、2泊する。滞在中、カウンターパートであるエンフトゥブシン国家安全保障会議事務総長との会談が確定しているが、それ以外に誰と会うかである。

筆者はこれまで「モンゴル・ファクター」による日朝秘密接触が繰り返し行われてきており、拉致問題解決に向けた進展の可能性が少なくないと指摘してきた。そうした中、外務省の小野啓一アジア大洋州局北東アジア課長は5月以降3週に1回のペースで中国の北京、上海、大連で北朝鮮側と接触している事実があるのだ。

大胆な見通しである。官邸は現在、8月中旬から9月初旬にウランバートルでの安倍・金正恩会談を実現させて、日朝国交正常化交渉再開と経済制裁緩和の引き替えに一部の拉致被害者の帰還と横田めぐみさんの娘、キム・ウンギョンさん日本滞在(横田滋・早紀江夫妻との同居)を勝ち取ろうと模索していると、筆者は見ている。

仮に実現できれば、内閣支持率の20ポイント上昇は確実だ。果たして安倍政権へのカンフル剤となるサプライズはあるのか。


 ★ 読みやすい会員専用のレイアウト
 ★ 会員だけが読める特別記事やコンテンツ
 ★ セミナーやイベントへのご招待・優待サービス
 ★ アーカイブ記事が読み放題
 ★ 印刷してじっくりよめる最適なレイアウト・・・などさまざまな会員特典あり

▼お申込みはこちら
 http://gendai.ismedia.jp/list/premium

previous page
3



underline
アクセスランキング
1時間
24時間
編集部お薦め記事
最新記事