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橋下氏「旧日本軍だけ取り上げるならアンフェア」 姉妹市・サンフランシスコ市議会の慰安婦像設置決議案に見解ただす文書

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橋下氏「旧日本軍だけ取り上げるならアンフェア」 姉妹市・サンフランシスコ市議会の慰安婦像設置決議案に見解ただす文書

橋下徹・大阪市長

 米カリフォルニア州サンフランシスコ市議会の委員会で、慰安婦の碑または像の設置を支持する決議案が審議される問題で、姉妹都市の橋下徹大阪市長は23日の定例記者会見で、「旧日本軍だけを取り上げるのだとすればアンフェア」と述べ、決議案の内容を確認し、見解をただす文書を送る方針を明らかにした。

 決議案は複数のサンフランシスコ市議が共同提案し、慰安婦を「(先の大戦で)日本軍に拉致され、性的奴隷の扱いを受けることを強制された20万人のアジアの女性や少女」などと表現。市議会は21日に反対派と賛成派の市民の見解を聞き、今後、委員会で審議することを決めた。

 橋下氏は「先の戦争で女性の人権が蹂躙されたのは事実。今も紛争地帯で苦しんでいる女性がおり、二度とやってはいけないと表明するのは当然」との認識を示す一方、「先の大戦時に世界各国がどうしていたのか。日本だけ特別に非難することはあってはならない」と強調。決議案が旧日本軍だけを取り上げているのが事実なら「アンフェアだ。おかしい」と問題視し、「(碑か像に)刻み込む文言によっては姉妹都市や日米関係に影響する」と懸念を表明した。

 見解をただす文書は、決議案の趣旨を確認するもので、抗議ではないという。

 サンフランシスコ市議会は平成25年6月、橋下氏の慰安婦をめぐる発言に対して非難決議を採択。この際も「20万人の性的奴隷」との表現を用いており、橋下氏は当時、決議撤回を求める書簡を送っていた。

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