山本亮介
2015年7月23日21時43分
「70年間、この国の平和を守り続けた憲法を一総理の意思で変えるのは絶対に許せない」
安全保障関連法案の参院での審議入りを間近に控えた23日夜。法案に反対する国会前集会に、村山富市元首相(91)が大分から駆けつけた。「いてもたっても、いられなくてね」。白く、長く伸びた眉毛の下の目が一瞬和らいだ。
学徒動員中に徴兵検査を受け、二等兵として宮崎県都城市に。一等兵からは「おれの命令は天皇陛下の命令だ」と言われ続けた。戦争に負け、新たな憲法ができる。「まったく晴れ上がったような気持ちだった」と当時を振り返った。
約4分半のあいさつでは、その憲法を解釈によって変えた現首相の政治手法をきつく批判した。「国民の意思を無視した暴挙だ」
国会前でマイクを握ったのは「20年ぶり」。壇上から見える風景は当時と少し違った、という。「この国は大丈夫か、この国をどうすべきか、悩み、行動しようとする若者の姿があった」(山本亮介)
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