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(内容を追加しました)
[東京 14日 ロイター] - 甘利明・環太平洋連携協定(TPP)担当相は14日、BS11の番組で、TPP日米協議では、米国側のコメの輸入枠拡大要求に対し、国内市場価格にダメージを与えないよう交渉するとの姿勢を示した。
同相は、米国側がコメ輸入枠を17万5000トン拡大するよう要請していることを認めたうえで、「コメは日本にとって最もセンシティビティの高い産品だ」と指摘。日本ではコメの価格が下落、消費量が減少しているとし、「その中で(輸入を)拡大することは関係者にとっては相当なインパクトがある。これを実際の市場価格に極力ダメージを与えないように、どう合わせ技でやるかということで苦労している」と述べた。
一方、TPP全体交渉では遅れている国が1─2カ国あると指摘。準備が整っていない国は全体がまとまった後で入ってもらうようにしないと、TPPが漂流しかねないと述べた。
TPP閣僚会合は今月28─31日に米ハワイ州で開催される。日米は参加12カ国の大筋合意成立を目指している。
TPPに中国と韓国が参加していないことに関連し、同相は「12カ国で終わらず、どんどん拡大して世界のルールになる可能性が高い」と述べ、将来的に参加国が増える可能性に言及した。
(宮崎亜巳)
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