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【政界徒然草】
「慰安婦」「大空襲」「八紘一宇」…ここがおかしい、民主党幹部の歴史認識
不適切でないならば取り上げなければいいのに、わざわざ「波紋を招く」とあおった。八紘一宇は、民主党が最も重視する「共生社会」に共通する概念ともいえる。現に民主党の馬淵澄夫元国土交通相は同月21日、ホームページなどで「三原議員『八紘一宇』発言に違和感なし。言葉だけをあげつらっていては、事の本質が見えなくなる」との記事を掲載した。
歴史認識から少し離れるが、民主党幹部は首相の「わが軍」発言にもかみついた。首相は3月20日の参院予算委で、他国軍との共同訓練に関する文脈で自衛隊を「わが軍」と発言した。これも当日、予算委の現場にいた民主党議員は誰も異論を唱えなかった。産経新聞の担当記者は首相発言が多少引っかかったが、ニュースとして取り上げるほどでもないと判断し、記事化を見送った。
ところが、朝日新聞が21日付ではなく、なぜか24日付朝刊で首相発言を報じると、細野氏は同日の記者会見で「非常に理解に苦しむ」と反応し、枝野氏も25日の記者会見で「国会答弁で首相が『わが軍』という言い方をすることは軽くない」と急に批判し始めた。関連して枝野氏は、こうも付け加えた。
「『わが国の自衛隊』であり、『国民の自衛隊』なのであって、安倍さんのものではないと強調しておきたい」