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【政界徒然草】
「慰安婦」「大空襲」「八紘一宇」…ここがおかしい、民主党幹部の歴史認識
慰安婦問題と言っても、いろいろな解釈がある。メルケル氏は、一般的な女性の人権侵害との視点から「問題」としたのか、それとも「旧日本軍の強制連行」だとして「問題」としたのか。岡田氏は単に慰安婦問題としか説明していないので、よく分からない。
まさかメルケル氏が、朝日新聞が記事を取り消した故吉田清治氏の証言などを根拠に慰安婦を性奴隷と規定した国連人権委員会(現人権理事会)のクマラスワミ報告をうのみにしているとは思わない。問題は岡田氏だ。日本の国会議員ならば、簡単に聞き流していい話題ではない。
約40分間の限られた時間だったとはいえ、外相を経験した岡田氏なら「慰安婦問題とは何を指すのですか?」と問い返すべきだった。失礼に当たらない範囲で、例えば「誤解されているとは思いませんが、平成5年の河野洋平官房長官談話は何の根拠もなく旧日本軍の慰安婦募集の強制性を認めたものです」「事実無根の韓国側の宣伝活動に惑わされないでください」などと説明すべきだった。国益に関わる問題で正当な指摘ができないならば、外国首脳との面会はやめたほうがいい。野党の党首が日本外交に余計な混乱をもたらすことになる。