重い精神障害のある患者の強制的な入院が必要かどうかなどを判定する専門の医師の指定を不正に取得していた問題で、川崎市が聖マリアンナ医科大学病院へ立ち入り検査に入りましたね。
「聖マリアンナ医大病院 川崎市が立ち入り検査」(NHK)
7月8日には、千葉市中央区にある医療法人石郷岡(いしごうおか)病院の精神科に入院していた男性患者を暴行し、死亡させたとして、傷害致死の疑いで同病院の准看護師、准看護師両容疑者が逮捕されました。許しがたい死に至らしめる患者への暴行映像に衝撃を受けた方も多いと思います。
改めて心よりご冥福をお祈りいたします。
日経新聞コラム「 医出づる国 第5部」にて、「密室の精神科病棟 口閉ざす患者揺らぐ信頼」として取り上げています。
精神医療に、今何かが起こっているようです…。
おりしも、この深淵な問題に、愚直な議会活動の結果、私自身も遭遇することとなりました。
話は、6月中旬にに遡ります。先の定例会では、「東京都安全・安心まちづくり条例の一部を改正する条例」が可決。改正の目玉は、いわゆる「危険ドラッグ」の対策強化でした。
一体全体、危険ドラッグでどのくらいの都民が生命を落としているのだろう…。と、私は議案審査で調査に乗り出しある資料を入手。
「監察医務院における異状死にみられる薬物乱用・依存等の実態に関する調査研究」
平成25年度厚生労働科学研究費補助金分担研究報告書
分担研究者:福永龍繁 東京都監察医務院 院長
研究協力者:鈴木秀人、引地和歌子、柴田幹良、阿部伸幸(いずれも東京都監察医務院)
(※残念ながらネットでは上がってないので欲しい方お姐までDM下さい。)
東京都監察医務院(福祉保健局所管)とは、東京都23区で発生した異状死を取り扱い、その調査研究結果を後学に活かす行政機関です。
「薬物中毒死」というと、危険ドラッグや覚せい剤中毒による死亡を念頭にいれていたのですが、予想に反し非常に多かったのは「3.医薬品等の検出数」、つまり医薬品等による異状死でありました。これには、驚愕いたしました。以下がその結果上田まとめです。
(調査は経年比較をしていますが、ここでは2013年を取り上げます。)
1.行政解剖母数=2,338件
行政解剖の発生件数。減少傾向
2.中毒死、及び薬毒物を手段とした自殺=73件
2011年の8割と、減少
3.医薬品等の検出件数=783件
直近の4年間は、高止まりで推移。
全医薬品における割合
精神神経用剤薬40%
睡眠導入剤薬25%
抗てんかん剤15%
解熱鎮痛消炎剤20%
アルカロイド約2%
(お姐注:約80%が向精神薬!!)
4.覚せい剤=9件
顕著に減少
5.危険ドラッグ=9件
検査依頼は2012年から開始一件から大きく増加
6.結論
薬毒物による自殺事例の発生件数は大きく減少し、行政解剖による検出薬物では、精神神経用剤と抗てんかん剤の件数は増加、もしくは高止まりの状況で推移。
*****
なんと!!驚くべきことに、
行政解剖とされる不自然死の33%もが医薬品等による薬物中毒死であり、その数たるや危険ドラッグや覚せい剤の87倍。しかも医薬品の8割方を向精神薬が占めていたのです。
そこで、6月24日議案審査を行う、総務委員会にて疑義を質しました。
お姐「条例案第28条以下の薬物乱用の根絶にむけた取組だが、危険薬物、いわゆる「危険ドラッグ」対策についてのみ条文が新設されようとしている。東京都監察医務院の調査研究によれば、2013年に集計した薬毒物による中毒死は、危険ドラッグは9件なのに対し、医薬品等の検出件数は783件。危険ドラックの約87倍になっている医薬品等による中毒死についても看過できない状況。まずこのデータについて本部で把握し福祉保健局との情報共有がなされていたのか。多量多剤(お姐注:向精神薬の過剰投与のこと)の悪影響も昨今問題になっていることから、本改正案の検討にあたり、議論の念頭にあったのか、その理由と経過今後の対策についても問う」
青少年治安対策本部総合対策部長「当該調査については、把握していた。福祉保健局とも情報を共有。医薬品等の中毒死に関しては、その多くが自殺、過剰摂取等。対応は、自殺防止の取組や国による濫用防止の規制」
*****
懸命なる都民の皆様、理事者(お役所)の答弁が、微妙におかしいことにお気づきでしょうか?
私は、すぐに気づきましたがさらりと聞き流し、あえて理事者答弁を議事録に残させて頂きました。
理事者は、「当該調査については把握」していたにもかかわらず「医薬品等の中毒死」については「その多くが自殺」と答弁しています。
上記1~6に掲げたように、監察医務院調査では、医薬品等による中毒死783件と自殺は分けて計算しており、自殺は73件なのです。
懸命なる都民の皆様はもうわかりましたね?!
「(医薬品等による中毒死)その多くが自殺」というは、明らかな誤り。
「当該調査について把握」している優秀な東京都職員であれば決して、間違うはずのない、同じ東京都の監察医務院の調査結果。一読すれば容易に理解できる数値です。
何しろお姐にだったわかったんですから!!
こうなってきますと、医薬品等による中毒死の大半が自殺ではなく向精神薬によるもだという明言を巧みに避けたと見えなくもありません。
都民の代弁者である議員を煙にまこうとする理由は一体どこにあるのか?!
安全安心まちづくり条例改正審査から、向精神薬の問題が浮き彫りにされることになるとはつゆ知らず。
しかーし、気づいたからには知らんぷりできないのが、お姐こと上田令子でございます。
精神医療につきましては、向精神薬を過剰摂取したことによりかえって自殺衝動が起きたという症例も散見。1998年以降、向精神薬の市場規模がほぼ10倍と飛躍的に増加しているにも関わらず患者数も増加、自殺者(薬物によるものだけではなく全件数)も高止まりしたままで、自殺者の中には精神科の受信者も相当数及んでおります。このところの報道を鑑みても、東京都も区も、大きく関与するであろう重大な問題ですので、今後も鋭意調査を敢行、都民の人権が守られ、心安らかな健やかな尊厳のある日々を願い、闇に光をあてていく所存です。
【お姐総括】
向精神薬の、多剤大量処方問題。子どもにまで忍び寄る投与から、都民区民の魂と健康と生活を、お姐が守らずして誰がやる?!
※上記ブログ要約版がYahoo!ニュースに掲載されてます※
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「聖マリアンナ医大病院 川崎市が立ち入り検査」(NHK)
7月8日には、千葉市中央区にある医療法人石郷岡(いしごうおか)病院の精神科に入院していた男性患者を暴行し、死亡させたとして、傷害致死の疑いで同病院の准看護師、准看護師両容疑者が逮捕されました。許しがたい死に至らしめる患者への暴行映像に衝撃を受けた方も多いと思います。
改めて心よりご冥福をお祈りいたします。
日経新聞コラム「 医出づる国 第5部」にて、「密室の精神科病棟 口閉ざす患者揺らぐ信頼」として取り上げています。
精神医療に、今何かが起こっているようです…。
おりしも、この深淵な問題に、愚直な議会活動の結果、私自身も遭遇することとなりました。
話は、6月中旬にに遡ります。先の定例会では、「東京都安全・安心まちづくり条例の一部を改正する条例」が可決。改正の目玉は、いわゆる「危険ドラッグ」の対策強化でした。
一体全体、危険ドラッグでどのくらいの都民が生命を落としているのだろう…。と、私は議案審査で調査に乗り出しある資料を入手。
「監察医務院における異状死にみられる薬物乱用・依存等の実態に関する調査研究」
平成25年度厚生労働科学研究費補助金分担研究報告書
分担研究者:福永龍繁 東京都監察医務院 院長
研究協力者:鈴木秀人、引地和歌子、柴田幹良、阿部伸幸(いずれも東京都監察医務院)
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「薬物中毒死」というと、危険ドラッグや覚せい剤中毒による死亡を念頭にいれていたのですが、予想に反し非常に多かったのは「3.医薬品等の検出数」、つまり医薬品等による異状死でありました。これには、驚愕いたしました。以下がその結果上田まとめです。
(調査は経年比較をしていますが、ここでは2013年を取り上げます。)
1.行政解剖母数=2,338件
行政解剖の発生件数。減少傾向
2.中毒死、及び薬毒物を手段とした自殺=73件
2011年の8割と、減少
3.医薬品等の検出件数=783件
直近の4年間は、高止まりで推移。
全医薬品における割合
精神神経用剤薬40%
睡眠導入剤薬25%
抗てんかん剤15%
解熱鎮痛消炎剤20%
アルカロイド約2%
(お姐注:約80%が向精神薬!!)
4.覚せい剤=9件
顕著に減少
5.危険ドラッグ=9件
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6.結論
薬毒物による自殺事例の発生件数は大きく減少し、行政解剖による検出薬物では、精神神経用剤と抗てんかん剤の件数は増加、もしくは高止まりの状況で推移。
*****
なんと!!驚くべきことに、
行政解剖とされる不自然死の33%もが医薬品等による薬物中毒死であり、その数たるや危険ドラッグや覚せい剤の87倍。しかも医薬品の8割方を向精神薬が占めていたのです。
そこで、6月24日議案審査を行う、総務委員会にて疑義を質しました。
お姐「条例案第28条以下の薬物乱用の根絶にむけた取組だが、危険薬物、いわゆる「危険ドラッグ」対策についてのみ条文が新設されようとしている。東京都監察医務院の調査研究によれば、2013年に集計した薬毒物による中毒死は、危険ドラッグは9件なのに対し、医薬品等の検出件数は783件。危険ドラックの約87倍になっている医薬品等による中毒死についても看過できない状況。まずこのデータについて本部で把握し福祉保健局との情報共有がなされていたのか。多量多剤(お姐注:向精神薬の過剰投与のこと)の悪影響も昨今問題になっていることから、本改正案の検討にあたり、議論の念頭にあったのか、その理由と経過今後の対策についても問う」
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私は、すぐに気づきましたがさらりと聞き流し、あえて理事者答弁を議事録に残させて頂きました。
理事者は、「当該調査については把握」していたにもかかわらず「医薬品等の中毒死」については「その多くが自殺」と答弁しています。
上記1~6に掲げたように、監察医務院調査では、医薬品等による中毒死783件と自殺は分けて計算しており、自殺は73件なのです。
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こうなってきますと、医薬品等による中毒死の大半が自殺ではなく向精神薬によるもだという明言を巧みに避けたと見えなくもありません。
都民の代弁者である議員を煙にまこうとする理由は一体どこにあるのか?!
安全安心まちづくり条例改正審査から、向精神薬の問題が浮き彫りにされることになるとはつゆ知らず。
しかーし、気づいたからには知らんぷりできないのが、お姐こと上田令子でございます。
精神医療につきましては、向精神薬を過剰摂取したことによりかえって自殺衝動が起きたという症例も散見。1998年以降、向精神薬の市場規模がほぼ10倍と飛躍的に増加しているにも関わらず患者数も増加、自殺者(薬物によるものだけではなく全件数)も高止まりしたままで、自殺者の中には精神科の受信者も相当数及んでおります。このところの報道を鑑みても、東京都も区も、大きく関与するであろう重大な問題ですので、今後も鋭意調査を敢行、都民の人権が守られ、心安らかな健やかな尊厳のある日々を願い、闇に光をあてていく所存です。
【お姐総括】
向精神薬の、多剤大量処方問題。子どもにまで忍び寄る投与から、都民区民の魂と健康と生活を、お姐が守らずして誰がやる?!
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Comment
科が科だけに、被害について誰にも話せません
脱法ドラッグなどとは違って、国が推奨している薬なだけに、この問題を薬害だと国が認めるとは思えません
そして、精神薬によって失われた人生はもう、帰って来ません
くやしいです。くやしい気持ちを押し殺して生きていきます。
ブログで取り上げて下さった事が、被害者としてはありがたいです
がんばって頂きたいです
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