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油井さんのソユーズ ドッキングに成功
7月23日 11時53分

油井さんのソユーズ ドッキングに成功
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日本人10人目の宇宙飛行士、油井亀美也さんが乗り組むロシアの宇宙船「ソユーズ」は、日本時間の午前11時45分ごろ、高度400キロ付近で国際宇宙ステーションとのドッキングに成功しました。油井さんはこのあと宇宙ステーションに移動し、およそ5か月間の長期滞在を開始します。
元航空自衛隊のパイロットで、日本人10人目の宇宙飛行士、油井亀美也さんが乗り組むロシアの宇宙船「ソユーズ」は、日本時間の23日午前6時2分、中央アジア・カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。
ロケットはオレンジ色の光を放ちながら上昇を続け、燃焼を終えた1段目と2段目を次々に切り離していきました。
そして、打ち上げからおよそ9分後、高度200キロ付近で3段目を切り離し、「ソユーズ」は予定どおり地球を回る軌道に入り、打ち上げは成功しました。
しかし、宇宙空間に出たソユーズでは、本来2枚開くはずの太陽電池パネルのうち1枚が開かないアクシデントが発生し、もう1枚のパネルとバッテリーを使って飛行を続けました。
JAXAによりますと、太陽電池パネルが開かなかった原因はまだ分からないということですが、パネルは1枚でも必要な電力を賄える設計になっているということです。
ソユーズはその後も上昇を続けて、高度400キロ付近を飛行している国際宇宙ステーションに慎重に接近し、日本時間の午前11時45分ごろ、宇宙ステーションへのドッキングに成功しました。
油井さんは接続部分の安全などを確認したあと、日本時間の午後1時すぎにハッチを開けて国際宇宙ステーションに移動し、およそ5か月間の長期滞在を開始する予定です。
油井さんは国際宇宙ステーションにおよそ5か月間、長期滞在し、生命の起源となる物質が宇宙空間に漂っていないか調べる実験や、宇宙空間を満たしていると考えられている未知の物質「ダークマター」の発見に向けた実験など、さまざまな科学実験に携わる予定です。
また、来月日本の宇宙輸送船「こうのとり」を国際宇宙ステーションに迎えるときには、油井さんみずからロボットアームを操作して、地上で管制を務める宇宙飛行士の若田光一さんと協力しながらドッキングの作業を担う予定です。

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