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5月にカナダのバンクーバーでイベント「OpenStack Summit 2015」が開催された。バンクーバーは2011年に「LinuxCon」がLinux誕生20周年を祝った場所でもある。
多くの分野で業界標準になったLinuxの上で、統合ソフトとも言える「OpenStack」がオープンソースのソフトとして大規模インフラを担うようになったのは驚きである。今回の参加者数は約6000人、約500のセッションが用意され、多分IT業界のコンファレンスとしては最大規模だと思う。
キーノートに登壇した、OpenStack FoundationのエグゼクティブディレクターのJonathan Bryce氏によれば現在、OpenStackには2万2000以上のコミュニティ、160カ国以上が参加し、OpenStackには300万行超のコード、11回のリリース、そして今回は11回目のOpenStackのイベントとの報告があった。
もちろん11回目のリリースとは4月30日に出た、最新版の「Kilo」である。この巨大なオープンソースの開発組織で着実に6カ月サイクルでリリースし続けているというのは驚きだ。
Bryce氏はKiloで実現したFederated Identity(連合アイデンティ)がクラウド環境での認証管理で非常に重要であることを強調し、テレビ番組制作会社による異なったIT環境でのテレビ番組の制作と編集を遠隔地で行えることをデモで紹介していた。
OpenStackも追加機能が豊富になり、今までの開発管理手法では間に合わなくなってきたために、今回のサミットでプロダクトワーキンググループ(WG)が編成され、その概要が発表された。このWGは10月27日から東京で開催される「OpenStack Summit」までに実施できるようにするとの発表があった。
基本的にはOpenStackに追加される新たな機能、プログラムなどは、このWGがOpenStack全体から見て新たな機能の必要性や整合性を判断し、WGの承認を得た機能やプログラムのみがOpenStackに追加されるようにする計画のようだ。
日本企業ではNECがブースを持ち、Micro Modular Serverを展示していた。他社のサーバに比較してキャビネの厚さが薄くて済むのが特徴という。また東芝もブースを持ち、ディスクを展示していた。セッションではNECが、OpenStackのコンピュートサービスを構成するコンポーネント「Nova」のREST APIを説明し、会場は満席であった。
10年前のオープンソースの活動の多くは無料のオープンソースがどの位商用のソフトに性能面で追いつけるかという活動が多かった。しかし、現在は多くの分野でオープンソースでの開発手法が最先端分野に利用されるようになり、OpenStack関連の活動はその良い例だと言える。
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