「カジノを禁止すべきか」――。日立製作所は22日、賛否が分かれる話題について、それぞれの意見を理由とともに表明する人工知能ソフトを開発したと発表した。仕事や家庭生活で決断を迫られたときに、新たな視点を示唆する「ご意見番」としての活用を目指すという。
人工知能は、約970万件の英文のニュース記事を分析。カジノ禁止の議題で実験したところ、様々な単語が記事中でどう使われているかを解読し、根拠に相当する文章を抜き出した。禁止に賛成する立場の意見として「ギャンブルは健康に良くない」「犯罪が増加する」などの意見を示し、反対意見では「シンガポールでは経済成長につながった」と指摘した。
将来は人の判断を助けるような役割を期待している。今後は企業の業務書類を使い、仕事に役立つ意見を提案できるかどうか実験する。
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