国連外交
日本の財政貢献

平成27年1月28日

 国連の予算は各国に義務的に割り当てられる分担金(通常予算,国連PKO予算及び旧ユーゴスラビアとルワンダ国際刑事裁判所予算)と各国が政策上の必要に応じて拠出を決定する任意拠出金から構成されています。

日本の国連分担金支払

順位
(2013-15年)
国名2010-12年2013-15年増減ポイント
1米国22.000%22.000%±0%
2日本12.530%10.833%-1.697%
3ドイツ8.018%7.141%-0.877%
4フランス6.123%5.593%-0.530%
5英国6.604%5.179%-1.425%
6中国3.189%5.148%+1.959%
7イタリア4.999%4.448%-0.551%
8カナダ3.207%2.984%-0.223%
9スペイン3.177%2.973%-0.204%
10ブラジル1.611%2.934%+1.323%
11ロシア1.602%2.438%+0.836%

 2012年の分担率交渉の結果,日本の2013年から2015年までの国連通常予算分担率は10.833%となり,過去3年間(2010年から2012年)より1.697ポイント減少しました。金額にすると,2013年に割り当てられた日本の通常予算分担金額は約2.76億ドルです。一方PKO予算分担金額は約11.3億ドルとなっています。
 日本は厳しい財政事情の中,国連において米国に次ぎ加盟国中2番目に財政貢献をしている国なので,国連が予算を効率的に活用できるよう,予算交渉等を通じ,積極的な働きかけを行っています。

 分担率交渉の結果,日本の分担率が減少する一方で高い経済成長を遂げている新興国の分担率が増加しましたが,現行の分担率の計算方法の下で決められている割引制度があるため,本来の国家の経済力に見合った負担とはなっていません。改革を推進したい先進国と割引制度の恩恵を受けているために改革に慎重な新興国及び開発途上国の間で立場の違いがあり難しい課題ですが,日本は各国の意見の相違を踏まえてより公平な加盟国間の負担が実現するように貢献していきます。

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