【ワシントン=共同】米独立記念日の今月4日に、核兵器搭載可能なロシアの戦略爆撃機2機が米西部カリフォルニア州沿岸に迫り、米軍の戦闘機2機が緊急発進(スクランブル)していたことが22日分かった。米メディアが報じた。
爆撃機はロシア軍のツポレフ95で、サンフランシスコ北部の沿岸から六十数キロの距離まで迫った。ロシア機のパイロットは無線で「独立記念日を祝いに来た」と話したという。米当局者は、核戦力強化の姿勢を示すロシアのプーチン政権による揺さぶりの一環とみている。
北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は「安全保障環境を不安定化させかねない」と懸念を表明した。
ロシア大統領府によると、プーチン大統領は今月4日、オバマ米大統領に電報を送り「対等な対話」を呼び掛けていた。米メディアによると、ロシアは2012年の米独立記念日にも爆撃機による同様の挑発をしていたという。
ロシアの爆撃機2機はカリフォルニア州に近づく前、アラスカ州付近に設定されている防空識別圏に入り、ここでも米軍の戦闘機2機が緊急発進した。
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