【ワシントン聯合ニュース】米国務省のカービー報道官は21日(現地時間)の定例会見で、北朝鮮外務省が論評で自らを核保有国と称し、核兵器を放棄しないと主張したことについて、「北朝鮮が核保有国になろうとしている事実は認めるが、核保有国として受け入れはしない」との立場を明らかにした。
カービー報道官は米国が北朝鮮を核保有国と認めているかについて、「われわれは北朝鮮がそのような(核保有国として認められる)方向で持続的に推進しているということは確認しており、(北朝鮮に対し)朝鮮半島に及ぼす脅威や危険、コストについて警告を続けている」と説明した。
また、「われわれは(北朝鮮が核保有国として認定されることを求めている)事実は認めるが、それは北朝鮮を核保有国として受け入れるという意味ではない」と強調した。
北朝鮮の外務省報道官は先ごろ、イラン核協議が最終合意したことを北朝鮮核問題の進展につなげようとする米国に対し不快感を示し、「一方的に先に核を凍結したり放棄したりすることを論じる対話には全く関心がない」と強調した。また「われわれは名実共に核保有国であり核保有国には核保有国としての利害関係がある」と主張した。
カービー報道官は北朝鮮との対話の可能性については「われわれは北朝鮮と真実性があり、信頼できる交渉につながることができる対話を希望している」とした上で、「その交渉は北朝鮮の核プログラム全体に対し、非核化に向けた具体的で不可逆的な措置に結びつくもの」と説明した。
また、「北朝鮮は自分に向けられたボールをまだ取っていない」とした上で、北朝鮮が非核化に関し、意味ある先行措置を取るよう求めた。さらに北朝鮮との2国間会談の計画はないとした上で、「6カ国協議再開と関連し、ボールは北朝鮮に渡されている」とコメントした。