MERSによる外国人客減少 経済に影響大=韓国中銀総裁

【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は22日の経済動向懇談会で、「中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大による外国人観光客の減少が今年の韓国の国内総生産(GDP)成長率を0.1ポイント押し下げることが分かった」と述べた。

 今年の経済成長率見通しを先ごろ2.8%に下方修正したことについて、「補正予算を考慮しても前回予想より0.3ポイント低い。MERSと干ばつの影響で4~6月期の成長率が予想を下回ったため」と説明した。

 李総裁は、MERSが韓国経済に与えた影響を分析したところ、外国人観光客減少の衝撃が非常に大きいと指摘した。6月の外国人入国者数が53%減少したが、観光の繁忙期の7~8月も観光客数の本格的な回復は厳しいとの見通しを示した。

 政府や公共機関はもちろん民間企業が職員や社員に対し夏休みを国内で過ごすよう勧めていることについては、「今の時点で必要な措置だ」と評価した。

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