家電技術力、中国は急成長・韓国は現状維持=韓国経済研

韓国が1%成長する間に中国は12%の伸び

 韓国経済研究院は21日、韓国家電産業の国際競争力比較報告書を公表し「中国の技術競争力は急成長しているのに対し、韓国は現状維持に汲々としている」と指摘した。

 同院が韓中日3カ国の機械・電子製品について「顕示的比較優位指数」を分析したところ、中国は2009年の1.86から13年には2.10と12.9%上昇したのに対し、韓国は同期間に1.75から1.78に1.7%の上昇にとどまった。顕示的比較優位指数は世界の輸出市場における特定商品の競争力を判断するのに使われる指標で、1よりも大きいほど比較優位があることを意味する。世界市場における中国の電子製品の輸出割合は1992年の2.0%から昨年には32.0%に上がったが、韓国は同期間に4.8%から6.2%に1.4ポイントの上昇にとどまった。

 祥明大のクォン・セフン教授は、顕示的比較優位指数を比較すると韓中日の間に大きな開きがなく、3カ国の家電産業の技術格差が縮まっていると説明。その上で「韓国はモノのインターネット(IoT)と電子製品を融合させた製品や先端センサー技術を用いたプレミアム製品の開発に注力すべきだ」と助言した。

辛殷珍(シン・ウンジン)記者
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