トップページ科学・医療ニュース一覧油井さん 国際宇宙ステーションに入室
ニュース詳細

油井さん 国際宇宙ステーションに入室
7月23日 13時58分

油井さん 国際宇宙ステーションに入室
k10010163271_201507231405_201507231406.mp4
日本人10人目の宇宙飛行士、油井亀美也さんは、日本時間の午後2時前、ロシアの宇宙船「ソユーズ」から高度400キロ付近を飛行している国際宇宙ステーションに入室し、およそ5か月間の長期滞在を開始しました。
元航空自衛隊のパイロットで、日本人10人目の宇宙飛行士、油井亀美也さんが乗り組むロシアの宇宙船「ソユーズ」は、日本時間の23日午前6時2分、中央アジア・カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。
ロケットはオレンジ色の光を放ちながら上昇を続け、燃焼を終えた1段目と2段目を次々に切り離していきました。
そして打ち上げからおよそ9分後、高度200キロ付近で3段目を切り離し、「ソユーズ」は予定どおり地球を回る軌道に入り、打ち上げは成功しました。
しかし、宇宙空間に出たソユーズでは、本来2枚開くはずの太陽電池パネルのうち、1枚が開かないアクシデントが発生し、もう1枚のパネルとバッテリーを使って飛行を続けました。
JAXAによりますと、太陽電池パネルが開かなかった原因はまだ分からないということですが、パネルは1枚でも必要な電力を賄える設計で、飛行に影響はなかったということです。
ソユーズはその後も上昇を続けて、高度400キロ付近を飛行している国際宇宙ステーションに慎重に接近し、日本時間の午前11時45分ごろ、宇宙ステーションへのドッキングに成功しました。
そして油井さんは、接続部分の安全確認を終えて、日本時間の午後2時前、ハッチを開けて国際宇宙ステーションに入室し、およそ5か月間の長期滞在を開始しました。
油井さんは宇宙ステーションでの滞在中、生命の起源となる物質が宇宙空間に漂っていないか調べる実験や、宇宙空間を満たしていると考えられている未知の物質「ダークマター」の発見に向けた実験など、さまざまな科学実験に携わる予定です。
また、来月、日本の宇宙輸送船「こうのとり」を国際宇宙ステーションに迎えるときには、油井さんみずからロボットアームを操作して、地上で管制を務める宇宙飛行士の若田光一さんと協力しながらドッキングの作業を担う予定です。

油井さん「地球すごくきれい」

国際宇宙ステーションに入室した油井さんは、さっそく地上にいる家族らと交信しました。この中で油井さんは「地球がすごくきれいで、ことばがないくらいです。これをみんなに見せてあげたい」と話しました。

関連ニュース

このページの先頭へ