1リットル=約126円、雑菌がどこまでもクリアになるRO水の真価とは?
夏になったら気をつけたいのが脱水症状や熱中症、そのためにもこまめな水分補給がとても大切です。手間なく水分補給が出来るという点で人気なのはウォーターサーバーの水とペットボトルの水です。
水のペットボトルは気軽に手に入るというメリットはありますが0.5リットル=約100円、それに対しウォーターサーバーは1リットル=126円とお得です。更にウォーターサーバーはお湯でも手軽に出てくるのも人気が高い理由でしょう。
値段が安いというメリットの他に、衛生面においてもウォーターサーバーの水はペットボトルの水よりもはるかに衛生的ということを知っていますか?
ペットボトルの水は開封した日に飲みきること
ペットボトルの水は保管がしやすいため「あとで」と飲み残しを平気で翌日に持ち越します。
「水を考えるプロジェクト」の調査によると、前日開けたペットボトルの水でも約7割の人が躊躇せず飲めるそうです。
それでは同じことを水道水だと、どうでしょうか?グラスに残った昨日の水道水を躊躇なく飲むという人は、ペットボトルの飲み残しの水を飲む人と比べて一気に少なくなります。
その違いは、水道水は1日経つと古くなっている、雑菌が増えていると感じているからです。その感覚に間違いはなく、調査の結果によると水道水は24時間経過すると菌は10倍に増殖、48時間後には100倍に増殖しています。
ペットボトルの水は1日経っても飲めると思っているのは殺菌されていてキレイだと感じているからです。でも気を付けてください。同調査によるとペットボトルの水も時間の経過とともに菌が増えていきます。ペットボトルの水はその日のうちに飲み切るのが基本です。
ではウォーターサーバーの水はどうなのか?
「ペットボトルの水が開封後1日でダメになるならばウォーターサーバーは?」と、ウォーターサーバーに設置した大きな水の容器を思い浮かべる人も多いでしょう。
ウォーターサーバーの水はペットボトルの水と逆で時間の経過とともに菌の数が減っていきました。その違いは「原水」にあります。
菌の増殖の差は「原水」にあり
ペットボトルの水の多くは天然水(原水)で、加熱や殺菌はしてあるものの、原水中には有機物や取り損ねた細菌がいます。
更にペットボトルに口をつけることが多いので、開封後は空気や人の唾液などに触れて細菌はどんどん増殖、さらにフタをしても中の有機物をエサにしてどんどん増殖していきます。
ウォーターサーバーの水では細菌が増えるどころか減っていることにしては、ウォーターサーバーの水が天然水(原水)ではなく、逆浸透膜(RO膜)で処理したRO水だからです。
RO水は逆浸透膜という0.0001ミクロンの超微細孔フィルターで原水をろ過し、原水中の有機物や細菌までも除去しています。
そのため僅かに残っていた細菌も水の中に有機物が無いことで栄養不足となり、増殖できず結果細菌は減っていくことになります。
RO膜先進国でもある日本
日本は水のきれいな国で天然水も豊富にありますが、衛生面に関する配慮も世界でもトップクラスです。もちろんRO水も衛生面から徹底的に不純物を取り除いたキレイな水です。
RO膜とは実はそんな新発見なものでなく、「純水」を作るために使われてきた実績があるものです。超微細な穴があけられたフィルターによって、圧力がかかると水だけ通過させ、不純物を含まないキレイな水「純水」を作ることができます。
このようなRO膜の設備には費用がかなりかかったのですが、日本のRO膜の技術はトップクラスです。改良を重ね普及させていくことで、今ではかなり値段が下がっています。
またRO膜はミネラル分も除去してしまうため、純水は飲むと味気がありません。そのためRO水のほとんどは「おいしい水」にするためにRO膜を通して不純物を除去したあとミネラル成分を添加しているのです。
夏の水分補給はウォーターサーバーで
日本の水は衛生的でしたが都市部の水道水は美味しいとは言い難かったですが、今では都市部の水道水も美味しく飲めるようにはなりました。
しかし幼い子ども、特に赤ちゃんが飲むためには一度煮沸してなど更に衛生的な水が求められています。夏になると赤ちゃんは一層汗をかきやすくなり、こまめな水分補給が大人以上に必要になります。
そんなとき煮沸の手間なく安心して利用できる衛生的な水はRO水です。更にお湯でも出るため素早くミルクを作ることも出来ます。
また外出時にも水筒やペットボトルにRO水を入れれば時間が経っても衛生的な水を飲ませられます(但し、容器の殺菌が不十分の恐れがあるので出来るだけ早めに飲みきってください)。
RO水の利用にはウォーターサーバーが便利です。ただしウォーターサーバー=RO水ではないので注意してください。
ウォーターサーバーに設置する水が原水(天然水)のメーカーの方が多いです。RO水のウォーターサーバーで有名なメーカーは「クリクラ」や、「アクアクララ」ですが、ボトル代や装置のレンタル代の他に、場所をとるものなので、ライフスタイルにあったメーカーのウォーターサーバーを選んでみてください。
(文/高橋亮)