【ソウル=加藤宏一】韓国銀行(中央銀行)が23日発表した2015年4~6月の国内総生産(GDP、速報値)は実質で前期比0.3%増だった。伸び率は前期の0.8%増から減速した。中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)発生の影響でサービス業を中心に民間消費が低迷したほか、輸出も低水準だった。
韓銀は四半期の年率換算成長率を公表していないが、推定で1.2%程度。韓銀は9日、消費の冷え込みや干ばつ、輸出の停滞を反映して15年の成長率見通しを従来の3.1%から2.8%に引き下げている。
四半期ベースで成長率が0%台にとどまるのは5四半期連続となる。4~6月期は外食や宿泊などのサービス業や衣料品などの準耐久財の販売が低迷し、民間消費が0.3%減と前期の0.6%増から一転、マイナスになった。MERSの発生で外国人観光客の韓国行きのキャンセルが相次ぎ、韓国居住者も外出を控える動きが目立った。
輸出は前期と同じ0.1%増と停滞が続く。半導体や自動車などは伸びたが、中国景気の鈍化や原油安などを反映し、石油化学製品などの中間財の輸出が伸び悩む。政府の不動産活性化政策による住宅市況の回復を反映して、建設投資は1.7%増と堅調だが、全体を補い切れていない。
業種別の生産では農林漁業が降雨量の減少の影響から11.1%減と急減した。野菜などが値上がりして、消費心理の萎縮につながっている。
韓銀は「7~9月期以降はMERSなどで萎縮した消費が回復し、(4~6月の)マイナスが相殺される効果が出そうだ」と指摘する。一方で「外国人観光客の予約状況を見ると、以前の水準を回復するには時間がかかると思う」と話した。
MERS、韓国GDP、韓国銀行
日本経済新聞社は16日、2015年6月の「日本経済新聞」朝刊販売部数(日本ABC協会公査)と7月1日時点の「電子版」会員数を公表しました。日本経済新聞では半年ごとに最新の部数、会員数をお知らせしています。
| 日本経済新聞・電子版購読数合計 | 316万9211 |
|---|---|
| 日本経済新聞朝刊販売部数 | 273万9027 |
| 電子版有料会員数 | 43万0184 |
| うち新聞と併読除く電子版単体 | 23万3006 |
| 無料登録会員を含む電子版会員数 | 275万2400 |