「李承晩(イ・スンマン)博士は1918年、ここハワイに韓人キリスト学院を設立しました。この学校は5000年の韓国の歴史で初めての男女共学の学校です。両班(ヤンバン=朝鮮王朝時代の貴族階級)やサンノム(身分の低い男性への卑称)、男と女が同じ教室に座って共に未来について語り希望を高めていきました。韓国の歴史に大きな転機をもたらした偉大な革命です」
ハワイ・ホノルル市内のワイアラエ・カントリー・クラブで19日(現地時間)に行われた李承晩(イ・スンマン)元大統領逝去50周年崇慕行事においてイ・ホ牧師(44)が上記のように講演を行い、出席者から盛大な拍手が送られた。この行事はハワイの韓国人団体「建国大統領・李承晩博士崇慕会」主催で行われた。同会の会長を務めるキム・チャンウォン氏は「李承晩博士の精神をハワイ在住の韓国人たちだけでなく、地域社会にも知ってもらうため今回の行事を開催した」と述べた。
イ・ホ牧師は李承晩氏についての講演でその名が知られており、動画サイト「ユーチューブ」に掲載された講演は100万以上のアクセスを記録している。イ・ホ牧師は講演で「李承晩博士の足跡は韓国だけでなく、世界に向けた重要なメッセージだ」「韓国の建国大統領は当時奴隷のような生活をしてきた少女たちを差別なく教育し、人間として生きることのできる希望を与えた。これと同じく今なお苦痛を味わう人たちにチャンスを与え、あらゆる差別をなくすことがわれわれの課題だ」などと訴えた。
イ・ホ牧師は「今差別が最もひどいのは北朝鮮」と断言する。イ・ホ牧師は「李承晩博士は数十年も前から2000万人以上の同胞が共産主義者の奴隷となり、数百万人が飢え死にしていることに心を痛めていた。李承晩博士の言葉のように、奴隷のように生活している同胞を人間として解放することは、誰もが従うべき良心の命令だ」とも訴えた。
この日の行事にはハワイ州のデービッド・イゲ知事、ホノルル市のカーク・コールドウェル市長などハワイの政界関係者、李承晩氏の養子の李仁秀(イ・インス)博士(元・明知大学教授)、安応模(アン・ウンモ)元韓国内務部(省に相当)長官、李承晩博士記念事業会の朴振(パク・チン)会長、延世大学李承晩研究院の柳錫春(リュ・ソクチュン)院長、東亜エレコムのイ・ゴンス会長、ペク・キヨプ駐ホノルル韓国総領事などが出席した。